3、人体医学とも関係づけられている手相-5
五千年も昔、チグリス・ユーフラテス川流域に発展したシュメール文明が、すでに天体を運行する太陽と月とを軸にして主要惑星の
規則的な移動を測定していたといわれます。
古代文明発祥の地では、星を眺めて牧草の豊かさを見て居住地を移動するなど、天体の運行と生活は密着していたようです。
世界の四大文明は、星占いによって発達したといっても過言ではありませんが、同時に天体の星は胎内にも宿り、人それぞれの手の中に運命的な暗示や現象が現われるとされました。その天体観測が、やがて天文科学と星占いに別れて独自の道を歩み始めたのです。
シュメール人は、やがてパピロニヤ帝国のかげに消えますが、宇宙の神秘は人の手に現われるという説がカルデアの神官からギリシャヘと語り継がれて来ました。
手相の最古の文献は、人間の皮ふを継ぎ合わせた古代インドのアーリア文化の書物に記され、バラモン教徒の貴重な歴史文化財と
して残されているそうです。
この古書に記された手相の記号は天文学と同一のものでした。
例えば、拇下のふくらみを金星の丘、薬指の下のふくらみを太陽の丘などというように、手の中に宇宙があり、親指上部に牡羊座、
人指し指に蟹座など十二星座が位置すると考え、ここから現在の西洋の手相占いが築かれています。
一方、東洋の手相学は東方文化を築いた中国の「黄河流域」から発生しています。
しばらく手相シリーズです。