3、人体医学とも関係づけられている手相-4

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 3、人体医学とも関係づけられている手相-4

 

 ストレス学会の権威である故藤井尚治博士の指導もあり、私は長年にわたって悩み相談所、結婚相談所を兼ねてストレス解消サロン
を開設して参りました。そのときに使用した脳波測定器は、緊張状態を示すベーター波と、リラックス状態を示すアルファー波(リラックスした時に出る8から13ヘルツの脳波)と入眠状態に近いシーター波を検出し、その波動を数値に表わします。その計器を用いての研究から、脳波の波形と同様に指先から出る電位の波動の強弱が測定できることが分かりました。
 指先から出る電位の波形ですから脳波ではなく、筋肉の緊張をとらえた電位差であるのは確かですが、それにしても8から13ヘルツという微電流の波動エネルギーが指先から出るのは事実です。
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その実験をした私の場合、指先から出る波動の強さを指別に見た場合、最も強いのは中指と薬指からの出力で人差し指、親指がそれ
に次ぎ、小指からは強い波動が見られません0 なお右手と左手では利き手の方に強い波動が出ること、人によって波動の強弱が極端に異なることも分かりました。
 ストレスが多い人や、気力体力の衰えている人の指先から出る微電流電位差は緊張の多い14ヘルツ以上のベーター波という波形で、
波動によるリラックス効果はあまり期待できません。この場合は呼吸法や自律訓練法、あるいは音楽や軽い運動でリラックスしてから「波動手もみ」に入るとよりよい効果が得られます。
1853年にマイスネルという解剖学の権威が発表した説によると、手の指先には指紋の起伏にう台って汗線の微小な穴が噴火口を連ねた山脈のように連続していて、マイスネル・コルバルクルスと呼ばれる一平方センチ内に数百以上の微粒子と乳頭があり、そこからは微妙な微電流エネルギーと酵素が連続的に振動し放出されています。その強弱には大きな個人差はありますが、脳波同様に人それぞれ誰にでもあるものです。これが一般に「気」と呼ばれるもので、これも間違いなく「波動」の一つです。
 ここから「波動手もみ」という私のつくった新しい造語が生まれ、この波動を活用して手のひらのツボをもみほぐすのが第3章の内容
です。
 では、いよいよ「手相はどう見るか」の具体的な方法へと話を進めていきましょう。