開運道式手相術-1

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 開運道式手相術-1

 はじめに     

はたらけどはたらけどわが暮らし楽にならざり。ぢっと手を見る」
 これは岩手県が生んだ天才歌人石川啄木の歌ですが、困った時には手相を見る習慣はかなり昔からあったようです。
 街頭の易者に手を見せ「思わぬ幸運日にあと三日」などと言われて、ぬか喜びと知りながらも少しは期待するのが人情というものです。
 スイスの哲学者カール・ヒルテイ(CarL HiLty 1833~1909)は、その著『幸福論』の中で「人生には不幸は付きもので、これを恐れる理由はなにもない。不幸の中にこそ幸福が芽生える。魂に気高さを失わない限り、この試練の積み重ねが精神の強化に役立ち、勇
気や人格や心の余裕を築く」と、不幸の必要性を説きます。
 このヒルティ説を信じれば、「貧しさは大金持ちの始まり」とか「大失恋は幸せな結婚への予行演習」とか「不幸な離婚は幸せな再婚への試練」と、すべてがプラス思考に転換できます。
 それでも実際に人生の岐路に立てば誰でも悩み迷います。そこで人それぞれ信仰に頼り、人に頼り、あるいは迷ったまま盲進し自滅
したり、占い相談に拠(よ)り所を求める人もいます。
私は以前、あるテレビ番組のワイドショーの中で「手相占い」のコーナーを、長年、担当していたことがありました。その時、政財
界、文化・芸能人など多くの方々の手相を見てきました。
 それぞれ皆さん一国一城の主(あるじ)として第一線で活躍されている方々ですが、人生の岐路に立った時、自分の手相にも大きな関心を寄せたと言っておりました。

 また、これからの自分が辿って行く運勢、仕事上の人間関係、恋愛上の交際相手に大変深い関心を示され、その「手相占い」コーナー
は大人気を呼んだものです。
 もちろん、世間には運勢占いなど信じないと言う人もたくさんいます。
「いいこと言われたことないから」「言われたとおりにならないから」「厳しいことばかり言われたから」と理由はさまざまです。
 それでも、占いを信じないという人も新築・改築や引っ越し、結婚などの吉日選びには大安の日を選んだり、初詣でおみきじを引いたりして、ごく自然に占いを活用しているものです。
 気軽に「じっと手を見る……」ぐらいは実践してみて、都合のいいところだけでも信じてみたら如何でしょうか。
 しかも「夕帽βの大脳」といわれる手には運勢の情報だけではなく、健康・美容のツボがぎっしりと詰まっています。
 現代の人体解剖学では大脳と手相を関連づけてみることもありま
 例えば、親指下のふくらみを手相では金星丘(きんせいきゆう)、解剖学では短母指筋(たんほしきん)といい、その丘がふっくらとして血色のいい人は健康で元気の証(あかし)とし、手相でも人体生理学でもその丘とその丘のふもとに流れる生命線が切れ目なく深くきれいに延びていると生命力が強いと見ます。この丘を揉むことによって腰痛がやわらぎ、活力が甦(よみがえ)って来ることも分かっています。
 毎日、生体エネルギーの微電流波動の出る指先を用いて、そのツボを揉むだけでも心身の健康が保たれ肌もよみがえります。この「波動手もみ」を活用して、愛する人との幸せづくりに役立てることができるのです。
 ともあれ、ご自分の手相から金運や愛情運や健康運を占い、また、恋人の手相を見て、この人は信頼できるか、そしてこの人となら一生を幸せに明るく健康的に過ごせるかなどと将来性を読み取ることも楽しみの一つです。
 現代の医学においては、病気の約80パーセントが精神的なストレスに起因するといわれます。この一味違った手相術を活用してストレスを解消し、心の安定を得て、美容と健康に自信を深めて開運への道を切り開いてみてください。