占いの歴史-36
四柱推命-14
十二運星の特徴-9
絶(ぜつ)
この星は、人生でいえば「人生の終焉」を意味します。死そのものは肉体が滅びますが魂は宙に還るとされ、自由気ままに宇宙空間を漂って、姿形がはっきりせずに掴みどころがないような状態を表します。
この星を持つ人は、現実離れした思考や発想で周囲を驚かせたり、霊感と称して思いもよらぬ妄想で突飛もない行動に出たりします。 また、本人も気づかない独特の感性を持っていて、それを生かすことが出来れば人生においても大きなプラスに作用し、日常では考えられないほどの天才的な洞察力を発揮します。
さらに、鋭い感性に磨きがかかると、普通の人には聞こえないことが聞こえたり、気づかないことに気づいたり、見えないものが見えたり、人が出来ないことが出来たりします。ということは、超常現象を感じる特異体質の場合もあることになります。
その反面、ごく平凡な日常生活の常識が通じなかったり、普通の人が誰でも出来るような平凡な作業が出来なかったりします。
十二運星の中で最も弱いエネルギーの持ち主ですが、何もかもを失ってからの巻き返しが強く、無から有に転じると、大きな発展につながる可能性があり、これも常識では計り知れない意外性を秘めています。
財この為害性で「絶」を持つ人をみると、一度全てを失ってからの再生力が強いことから、大病で死線をさまよった後、回復してからの元気さや、事業で失敗したりして大罪をうしない、裸一貫徒手空拳からの再出発で以前以上の成功を収めるなど、これらの事象でも意外性を発揮して周囲を驚かすこともあります。
日干、時干に「絶」を持つ人は、家族縁が薄く、自分を中心として一族の繁栄発展には難があります。
この「絶」を持つ人の欠点は、あきらめが早い、弱音を吐く、落ち着きがない、苦労性、自主性がない、信念が弱いなどです。
では、長所はというと、前述のように、鋭い感性などの他に、策略などを嫌い裏表がない人間性が特徴です。さらに、地道で粘り強い、考え方が柔軟で融通性がある、などと優柔不断を逆手にとって長所とみることもできます。
以上からみて、掴みどころのない柔軟性を持つ控え目で目立たない存在が「絶」の生き方なのです。
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