占いの歴史-33
四柱推命-11
十二運星の特徴-6
衰(すい)
この星は、人生でいえばピークを少し過ぎた初老の頃を表し、加齢と共に少しづつ衰えが出てきている老化現象を示します。人生の峠を越えて張り詰めた気力が衰えを見せ、肉体にも疲労を感じる衰退期が訪れていて、社会的にも第一線を退いて後進に道を譲る立場になります。
普通、健康であれば定年で仕事を辞めても次の仕事を探して第二の人生を歩みますが、衰運となれば気力体力共に最盛期には及びませんので、収入も運気もそれなりに落ちてゆきます。
あるいは第一線を引退して家で好きな趣味を楽しみながら、悠々自適の余生を送る楽隠居の身分になったとしても、一度衰えた運気や体力は元には戻りません。
四柱推命の命式にこの衰を持つ人は、上品で穏やかな人柄で争いを好まず良識もあり、落ち着きもありおっとりしています。積極性に欠ける面はありますが、何事にもコツコツと地道に実績を積み上げてゆくタイプで失敗とは無縁です。
その上、何をするにも慎重で経験を大切にし、世間体を気にしますので軽はずみな行動は避けます。
つねに無理をしませんのでははも少なく堅実で控え目ですが、その分周囲からは優柔不断で保守的とみられます。それでいて頑固で意思が強い面も、目的達成意欲も充分にあり、実行力さえあれば実力を発揮できますが、残念なことに、周囲から信頼されながらも積極性に欠けるために百パーセントの力を出し切ることは滅多にありません。
衰を持つ人は、仕事や愛情面でも、円満な性格で人と争うことを好みませんので、すこしでも強力なライバルが現れrとさっさと身を引いて道を譲ってしまいます。それでいて、悔しさを顔に出しませんので、真面目でおとなしく見え、周囲の誰からも好かれることになりますが、覇気がないことも見透かされています。
この星の一番の長所は、謙虚で平和主義であること、最大の欠点は積極性にかけることです。