無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
タワーマンション 冬空囲む 佃島
(2019/11/20)
朱色の佃小橋の傍らにあるポストに葉書を投函して振り返ると、10数本のタワマンがぐるつと空を囲むような光景が広がる。左側の佃リバーシティから始まり月島、晴海方面に高いビルが増え、いまも増殖は続く。この秋の台風被害で現実化した停電、断水が心配。
冬の朝 株式欄の 小さな字
(2019/11/20)
持ち株の値動き確認のため、朝刊の株式欄は必読。小さな字だが、近視のメリットか、老眼鏡なしで読める。最近、美術展などで眼鏡をかけて見るのと裸眼の場合とほとんど変わらない。今日は株主優待で渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムのリヒテンシュタイン展へ。
干し柿の べっこう色に 声上げる
(2019/11/20)
ひでこさんの故郷便り。干し柿を4、700個も吊るした徳島県・つるぎ町の農家の光景が地元紙に。寒風にさらされ、汁くなる。子どもの頃、祖母を手伝って渋柿の皮をむいた。今頃は故郷の町のあちこちで、軒先などに干し柿を吊るした光景が見られる。
薔薇散って 湯船に浮かべ 温まる
(2019/11/20)
新庄市で育てられた蕎微を連れ合いが知人から貰って、散つた花びらや散りそうな花びらを湯舟に。かすかに香気が漂ってくるような気がして、気分がいい。元気で歩くためには足の指を動かす運動が大事と新聞で知って、お湯の中で指を一本一本動かす。
フェイスブックに 冠雪の富士 機上から
(2019/11/20)
知り合いの植物画家、石川美枝子さん。英国キューガーデンで開催のボタニカルアート展に向かう機中から、真っ白の富士山を撮影。自分も窓際の席を取って、よく富士山にカメラを向けた。石川さんは来年、ハワイで植物画展を計画している。
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シャンゼリゼ クリスマスヘと きらめいて
(2019/11/20)
凱旋門へとライトアップされた光景がテレビ画面やインスタに登場する。世界で一番美しい通り、と観光客に人気。パリに住む姪のことなどを想う。日本でも原宿や発い只駅周辺で年の瀬に向けて光で彩られた街が出現し、本場に負けない輝きを楽しめる。
足温器 使ってみるか 師走前
(2019/11/20)
大学受験勉強をしていた頃、足温器を使っていた。両足が入るスリッパ型の履物に、電熱器の機能を応用して足元を温める。下半身に毛布を巻き付け、四国の温暖の地では、これで冬を乗り切れた。いま、パソコンに向き合っていると、足元が冷えて、暖房と併用。