無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
ハロウィンの 街で アートの 映画見る
(2019/11/01)
ハロウインの渋谷で、昨日、映画「アートのお値段」を見た。街が騒然となる前の午前中、「ユーロスペース」という小さな映画館。帰る途中、それらしき仮装の若者も。前夜は「アンドレア・ポチエツリ 奇跡のテノール」の試写会を日本記者クラブで。
オリーブの 島で来春 花を見る
(2019/11/01)
香川県・豊島は来年、公害調停成立から20周年を迎える。先日、上京した廃棄物対策住民会議の安岐正三さんを囲み、かつての取材仲間が品川で乾杯。望周年以来懸案の「花を見る会」を来春開催することで話がまとまった。島の花見は、桜ではなくツツジ。
秋日和 子規如らずとも ボール追う
(2019/11/03)
上野公園の正岡子規記念球場。西洋美術館に「ハプスブルク展」を見に行った際、横を通ったら、俳人子規を知ってか知らずか、若者たちが草野球に興じていた。かたわらに「春風やまりを投げたき草の原」の句碑。公園のイチョウは間もなく黄葉する。
文化の日 痛む心に 心寄せ
(2019/11/04)
応援している近藤和花さんのピアノリサイタルを浜離宮朝日ホールで。演奏の合間に、台風などの被害を受けた人も客席に多いことに触れて、少しでも力に、と。リストの「コンソレーション(慰め)」など選曲にも配慮。早くに亡くなった彼女の父は、朝日新聞社員。
首里城に 秋の募金はマイレージ
五
(2019/11/05)
焼失した首里城には、二度ほど訪れた。再建のため日航は7日からマイレージによる募金を受け付ける。何回かの沖縄旅行でたまったマイレージもあるので、この機会に活用したい。青い空を背景に、赤煉瓦と朱色の正殿など沖縄を象徴する建物が目の奥に残る。
バスキア展 脳内発熱 秋冷に
(2019/11/06)
美術館を出と、秋の風が覚ますように脳の余熱を冷ますように感じられた。六本木ヒルズでバスキア展。27歳の若さで逝ったニユーヨークの画家。作品は美的とはいえないが、何か人間存在の根源や現代という時代を感じさせる。音声ガイドが無料で、写真撮影OKの作品多々。
ラ・フランスに 千枚漬けと 贈り物
(2019/11/07)
この時期、仙台の友人から毎年、ラ・フランスが届く。追いかけるように、浦和の女性からもラ・フランス。徳島の後輩女性からは京都の千枚漬けを送ります、との前触れ。いずれも食べ頃は今月下旬。大好きな柿は、値段っがが下がってきて自分で買った。