コート着て 新聞を手に 朝の駅

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無償の愛をつぶやく Ⅱ

高尾 義彦

雷は 雪の前触れ 北の国
(2016/12/09)
北陸で落雷による被害。小学生の頃、徳島県から石川県に転校して、冬の初めの雷に驚いた。鈍色の空から雷鳴が聞こえ、間もなく、雪の季節に。初めて体験したスキーに夢中になり日没まで雪と戯れていた。

菊姫の 助けを借りて 年の暮れ
(2016/12/09)
石川県の銘酒菊姫が人の縁を結んだ。門前仲町・久寿乃葉。20年程前、新聞社編集局で「菊姫を呑みたい」というデスクがいて、師走にこの店で菊姫の会を始めた。今年は北海道からの二人、現役の女性記者二人を含め10人余。来年も。

蜜柑むく 日曜の朝 ゆるゆると
(2016/12/10)
 忘年会続きの後で、日曜の朝のゆつくりとした目覚めが心地よい。昨日はアニメ映画「この世界の片隅に」。声の主役はのんさん。思わず涙がにじみ、この日本を、戦争が出来る国にしようとする安倍政権に怒りかこみ上げた。

足元に 朝の太陽 温かく
(2016/12/10)
川崎駅でバスを待つ間、差し込んでくる朝日が、足元に注がれ、温かくしてくれる。一週間の初め、今週もいいことがありそうな。社長退任後も、普段の生活のペースは崩さず、自然体でと心掛ける。

雪便り 同人誌編む はや九巻
(2016/12/13)
同人誌「人生八撃新年号編集大詰め。未明に元宝塚スター・鳳蘭さんの秘書からメールで原稿が届き、締め切り。小樽に住む福岡洋子さんの便りには早い雪に対する驚き。トランプ解説もあり、なかなか充実、と自負。

コート着て 新聞を手に 朝の駅
(2016/12/16)
JR有楽町駅で珍しく新聞を手にしたサラリーマンに会った。スマホが目立つ中で、いまや懐かしい光景。新聞がない家庭に育った人が増え、情報社会のインフラである紙のメディアは危急存亡の時〇嘆くだけではなく、なんとか打開策を、と試行錯誤。