椿咲く寂聴さんと京の旅 五日
BS・TBS「麗しの京都巡礼」を見て、『中坊公平の追いつめる』を一九九八年に出版した際、中坊さんとの縁を取材後、寂聴さんとお酒を?んだ日を思い出した。俳人真砂女さんをモデルに小説「いよよ華やぐ」を新聞連載していた頃で、店は彼女の銀座「卯波」。
梅の花メジロせかせか蜜を吸う 七日
知り合いのフェイスブックに、梅の蜜を吸うメジロの姿。カメラなど気にせず、さぞ忙しく動き回っていることだろう。子供の頃、田舎でメジロを飼っていた。
ドバイへとコンシェルジュさん春の旅 八日
朝、マンションの管理人、深井美恵子さんと立ち話。ドバイ旅行に行ってくる、と。お孫さんの世話の骨休めに。エジプトや南アにも行ったことがあり、旅慣れている様子。
少年は打って走って春を呼ぶ 八日
中学生の頃まで野球少年だった。ワールドベースボールクラシック(WBC)が始まり、日本は初戦でキューバに勝ち幸先のいいスタート。選手たちの心はいまも少年。
六年目津波のあの日春寒く 一〇日
東日本大震災から六年。三月一一日のあの日から、日本は大きく変わったはずだけれど、原発再稼働の動きはやまない。ダブルスタンダードを採用してまで避難解除区域を指定する政策に、かつての住民は戸惑う。