桃の花  高尾義彦

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核被害重い話と雛の笑み     二五日

第五福竜丸平和協会主催「3・1ビキニ記念のつどい」。八〇年代、バヌアツ取材で知り合ったフォト・ジャーナリスト、豊崎博光さんの話を聞くため夢の島へ。核実験の現場を長く深く取材。真下俊樹埼玉大学講師の仏核実験の話も。会場に雛人形。

桃の花出荷を急ぐ老いの手で    一日

料理のつまに飾られる桃の小枝。徳島県上勝町のいろどり産業は高齢者の手で発展し、全国的に。小枝をパックに詰める作業風景の写真が地元紙に、とひでこさんのメール。

スカーフを雛の日だから替えてみる 三日

カシミヤのマフラーからシルクのスカーフへ。バスで居眠りして乗り過ごしそうになった。石原元都知事が日本記者クラブで記者会見。小池知事と雛祭りの対決。中央政界では国有地の格安売却で安倍首相の足元が揺らぐ。

桜餅ほんのり春を連れてくる    五日

朝の紅茶に桜餅。昨日はよみうり大手町ホールでモーツァルト五重奏曲のチャリティーコンサート。自転車で約三〇分、ようやく寒さを感じずに。自宅ベランダの早咲き桜(さくらんぼ)が白い花を着けた。