無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
フラフープ 時は過ぎ行き 桜散る
(2020/04/08)
コロナ汚染に対する緊急事態宣言が出された昨日、隅田川テラスを散策。学校が休みの子供たちが、懐かしいフラフープなど使って遊んでいた。散歩に最適の環境に恵まれていることを、この〝非常時〟に改めて実感した。
花見の宴会もないまま、桜は散って花筏に。
書家ひとり スペインの春 ぽじポジティブに
(2020/04/09)
マドリッド在住の金子祥代さん。感染者数世界2位のスペインでは、1万人当たり感染者率は28・71。日本は0・31で93倍。この現状でなぜ緊急事態宣言?とブログで突っ込み。スペインではさらに25日まで外出禁止だが、ポジティブだから、とめげていない。
マドンナに 逢えず水面に 花筏
(2020/04/10)
大学時代、マドンナと呼ばれていたクラスメートから、珍しい紅茶をいただいた。同人誌『人生八聲』のお礼、と。写真展などの機会に、同じクラスだったもう一人の女惟と足を運んでくれる。シャンソンや謡が趣味。コロ
ナ緊急事態に、当分、お目にかかれない。
花はツツジ 島の花見も 無期延期
(2020/04/11)
ごみの島と呼ばれた瀬戸内海・香川県の豊島。公害調停20周年を機に、「花を見る会」が企画された。しかし、コロナ汚染で、当初の4月12日、延期後の5月1・7日も開催は無理になり、無期限延期に。廃棄物撤去運動のリーダー安岐正三さん達に会いたかったが。
つくしんぼ 花背の桜 テレビから
(2020/04/12)
京都の花背・大悲山の麓にある旅館、美山荘を特集した番組が再放送された。コロナで生放送が難しくなつて構成に苦労しているが、自宅に龍る生活で懐かしい場面に再会。中坊公平弁護士と美山荘で食事したのは30年前。そばに聖護院別院、峰定寺がある。
卯の花が ほこび始め 慰めに
(2020/04/13)
日々、コロナコロナ。心理的に落ち込みがちだが、ベランダでは卯の花の白い蕾がふくらみ、咲き始めた。サクランボも緑の実がいくつも大きくなってきた。自然然の力に癒され、自宅蟄居も前向きにとらえて、宿題のようないくつかの課題を一つずつ片付ける。