きつねうどん 京都の冬を 追体験 Tweet Pocket 無償の愛をつぶやく Ⅲ 高尾 義彦 きつねうどん 京都の冬を 追体験 (2019/12/19) 銀座4丁目近くに京うどんを看板にした「きつね庵」がある。テーブルも含め8人で満員に。甘いきつねうどんを味わって、自分が関西出身であることを改めて確認する。食べ物へのこだわりを大事にしたい年齢。書道仲間の後輩女性から、丸々とした銀杏が届いた。 菊も食べ 冬に備える 小鳥たち (2019/12/20) ベランダの菊の花びらが無残に食いちぎられた。先日、ムクドリらしい姿を見かけたが、あの鳥の仕業か。貴重な枇杷の実をついばまれたこともあり、小鳥たちは美味しい果物の食べ頃をよく知っている。東劇で、連れ合いとシネマ歌舞伎「刺青奇遇(ちょうはん)」。 周防大島 晩生(おくて)の蜜柑 しっかりと (2019/12/21) 瀬戸内・周防大島出身の先輩から、島で育った蜜柑をもらった。昨年も味わったが、しつかりとした甘さと酸っぱさ。近所の店で買うものより、日持ちがいい。大学生の頃、知り合いの静岡の蜜柑園で摘み取りを手伝いながら一日で40個くらい食べた。 有馬記念 馬券頼んだ 姫は逝き (2019/12/22) 元電話交換嬢のふーみんは、元気だつた頃、有馬記念を編集局仲間と見に行っていた。何度か馬券を頼んだが、当たつた記憶はない。電話口の声の縁で飲み友達になり、門仲・久寿乃其のグループ旅行にも参加した。府中通信部の時代は遠く、今年も馬券は買わない。 人生を 振り返りつつ 賀状書く (2019/12/23) パソコンで管理している住所録は、鬼籍に入った人もそのまま残してある。一人ずつ名前を確認しながら前年の発信に基づいて万年筆で宛名を書く。そのプロセスの中で、忘れていたことが蘇る。購入した600枚のうち100枚は連れ合いが使用。枚数が足りるかどうか。 雪を踏み 橋を渡った その昔 (2019/12/25) 隅田川にかかる相生橋。佃・月島と門前仲町を結ぶ。門仲で心地よく酔つて20分ほどの道を歩いて帰つた日々。靴の下できしむ雪の音を聞いたことも。新聞社への往復に、大江戸線を使わず駅分を歩き、門仲から東西線。昨日、ディズニー映画「アナと雪の女王2」。 注連縄を 抱えて帰る 所帯主 (2019/12/27) 清澄通りを 門前仲町方向に歩いていると、注連縄や松飾を抱えた中年の男性とすれ違った。所帯主かどうか分からないが、ここは一家の主が新年の準備と受け止めたい。同人誌『人生八聲』新年号の発送を終えて帰る途中、早期退社した元秘書から「就職先決定」と嬉しいメール。 田作りを ちょとおまけに 路地裏で (2019/12/28) 佃にある佃煮屋さん4軒のうち、「つくしん」だけが路地の奥にあり、目立たない。ここが卸売りもする本格的な店と教わり贔屓に。行くたびに、女将さんは小袋にかつおそぼろやでんぶを入れサービスしてくれる。竹籠の容器もあり、江戸の伝統を感じる。 魚沼の 季刊誌雪に 覆われて (2019/12/29) 新潟の八海醸造を訪ねてから、もう20年近く経っている。季刊誌『魚沼へ』がいまも送られてくる。冬号の表紙は雪。日本橋・コレドの店で八海山の甘酒を買ったりしているが、十分義理を果たしているとは思えない。この冬は、熱爛向きの八海山を買ってみょぅか。 掃除機を 引きずりながら 年暮るる (2019/12/30) 家事の中で掃除、アイロンかけ、食荒いの半分、などは、ほぼ引き受けている。風呂の浴槽の掃除も定期的に。狭いマンションでも、周辺の環境など立地は最高。 大晦日 つぶやく一句 幸せに (2019/12/31) ツイッター俳句、一日も休まずに、明日から三年目に。健康と精神的安定に感謝し、支えられてここまで来たことを実感する。ものを書く人間としてささやかでも発信。 (注)写真の不足分はNETからお借りしました。 心から感謝申し上げます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー