名月に 女踊りの 指が伸び Tweet Pocket 無償の愛をつぶやく Ⅲ 高尾 義彦 名月に 女踊りの 指が伸び (2019/09/15) 中秋の名月の夜、徳島・眉山山頂で阿波踊り、という地元紙の写真がネット上でアクセス数一位に。ピンクの襟の白い浴衣に編笠の女性たちが手を高く伸ばし、満月に触れんばかり。本番の阿波踊りはこの夏、台風で会期後半が中止になつたが、ここで名誉挽回? 糸瓜見て 俳句の逢を 追いかけて (2019/09/16) 根岸の子規庵。連れ合いとラブホテルの間を抜けて初めて訪ねた。19日が命日で今月は糸瓜忌。書斎から糸瓜の棚を眺め、庭を散歩して、俳句ポストに一句。すぐ前の書道博物館で中村不折のコレクションも拝見。こちら 神は書道の深遠な歴史を。羽二重団子を土産に買った。 髪を切る 酷暑の名残 さようなら (2019/09/17) 伸びてむさ苦しい髪を自分で切る。秋を迎え爽やかに。エビネ蘭由来の育毛剤のお蔭か、以前に比べ、前髪に少し黒いものが混じるようになつたかも。70歳を過ぎて気にすることもないが、髪の艶は健康の証拠と受け止めて。 連句仲間は顔のシミを気にする。 十七回忌 コスモスの花 咲く頃に (2019/09/18) 80歳で逝った母の十七回忌を徳島の菩提寺で10月に。住職と電話で打ち合わせ、案内状を発送した。命日の11月7日より早めに。94歳で亡くなつた父の命日は11月7日で間もなく10年。高校2年後輩の吉野川市長が71歳で急死、諸行無常。今日は新聞社の追悼会。 白菊に 込める思いと 想い出と (2019/09/19) 新聞社の先覚記者・物故者追悼会。中江兆民ら先覚記者40人とこの2年間に亡くなつた279人を含め8099人。53歳で逝った元電話交換手、沓沢史子さんの遺影も。仕事を離れてつき合い、呑み仲間のグループ旅行で京都の町を着物姿で歩いた彼女を想う。 湯上りに 清涼の気を 感じつつ (2019/09/20) 酷暑もようやく去って、清涼という言葉が実感を伴う。朝風呂で一日が始まり、リビングの窓を開けていると、肌寒く感じる日も。秋の晴々しい空気を楽しみたいが、千葉の台風被害など安全地帯はどこにもないと痛感する。 (注)写真の不足分はNETからお借りしました。 心から感謝申し上げます。 、————————-