無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
氷雨降る 陋屋の跡 駐車場
(2020/01/19)
ビルの谷間に取り残されていた古い二階建ての木造家屋が取り壊され、駐車場に。月島駅に近いせいか、7台のスペースが満車に。佃・月島地区では、かつての長屋のような住まいが次々にマンションなどに変身、この駐車場もいずれはマンションになるのかもしれない。
菜の花の 黄色早々 白い壷
(2020/01/20)
連れ合いの生け花教室は、早くも菜の花が花材として用意されたようだ。房総半島では例年、早くから菜の花の群落が人気を集める。沖縄ではすでに緋寒桜が開花した、と。植物画家、石川美枝子さんらは2月からハワイで桜などを描いたボタニカル・アート展を開く。
あらたえと 蕎麦の名前に 冬の味
(2020/01/21)
大嘗祭に調進した 「あらたえ」 の素材となる大麻を育てた徳島県木屋平の畑で栽培した蕎麦が「あらたえそば」と名付けられ、地元で提供される、とひでこさんの故郷だより。粒のままの蕎麦米で、田舎では蕎麦米雑炊が定番。正月前後は我が家でも毎日のように食べた。
門仲へ 大寒なのに 汗かいて
(2020/01/22)
佃から、隅田川にかかる相生橋を渡って門前仲町駅。大寒の20日、毎日新聞に用があつて、大江戸線は利用せず、汗ばみながら約20分歩く。夕方は、渋谷・道玄坂から裏渋谷の坂道を歩く。徳島県のアンテナショップを兼ねる施設、ターンテーブルで県人会の新年会。
甘酸っばく ロに広がる 春いちご
(2020/01/23)
大粒のいちご「さちのか」は徳島生まれ。高校同級生の川人喜代子さんが大根、筍芋、蜜柑などと一緒に送ってくれた。餅や和菓子「土柱とら巻き」も。お礼の電話をすると、ツイツター俳句に心が温まる、と。早速、朝食のデザートなどに賓沢に。その後、松島日出子さんからも「女峰」。
奥歯一本 かぶせものして 餅を噛む
(2020/01/24)
歯槽膿漏寸前の歯を全面的に治療してもらつたのは30年以上前。最近、左下奥歯に軽い痛みを感じ、治療した。ずっと定期的に日本歯科大附属病院に通い、一本も欠けていない。最初に治療してくれた高校先輩の命の恩人住友雅人さんは、いま日本歯科医学会会長。
(注)写真の不足分はNETからお借りしました。
心から感謝申し上げます。
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