無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
蝉はまだ 松本楼の フルコース
(2019/07/10)
先日、建築家グループの会を日比谷公園・松本楼で。毎日新聞ビルを設計した故林昌二さんを団長に19年前、ヨーロッパ建築旅行に参加した人たちが毎年七夕頃に開催。ハワイ「日刊サン」の2習コラムに「蝉が鳴く頃、高官逮捕」。13日の掲載後はWEBでも読める。
やぐら立っ 念仏踊り 近づいて
(2019/07/11)
普段は道路となっている佃島の広場にやぐらが立ち上がった。13~15日は都無形民俗文化財指定、佃の踊り。子供と大人の時間に分かれ、最終日には仮装した踊り手たちが登場し、知り合いの酒屋の女将さんも加わる。目の前には昔ながらの駄菓子屋さん健在。
メロン四個 喜びという 気持ち込め
(2019/07/12)
四の数字に喜びの意味をかけて、と徳島の高校同級生、川人喜代子さんがメロンを贈ってくれた。お中元の季節、仕事をしていた頃に比べ、贈る先も贈られることも少なくなつたが、友達同士のやり取りは嬉しい。メロンは北海道からも。京都からは老舗の漬物。
阿波踊り 一か月前 汗流す
(2019/07/13)
昨年は主催方式が原因のごたごたで、観光客が減った阿波踊り。今年はその反省から有名連の協力も得て、実行委員会方式で立て直し、開催は8月12~15日。すでに徳島市では、練習の三味線やぞめきのにぎわい、と故郷
便り。露骨に商魂たくましく、は勘弁して欲しいが。
新聞が 夏を運んで ハワイから
(2019/07/14)
「高尾義彦のニュースコラム」は一面に。一回目が掲載された「日刊サン」が届いた。日本の新聞よりほつそりしてやや縦長の16ページ。ハワイだから常夏は当たり前だが、盆踊りのイベント案内も。日本の新聞から転載のスポーツ・芸能欄などが目立つ紙面。
藍色の 髪と梅酒と 鹿服(あらたえ)と
(注)鹿服は、鹿の上に々が載る。
(2019/07/15)
「大嘗祭と阿波忌部」の講演会が昨夜、目黒で。忌部研究者、林博章さんの話など。参加した女性の一人は徳島産藍で髪を染め、懇親会では梅酒。吉野川市美郷の梅酒はふるさと納税の返礼品人気1位。今日は鹿服を織る原料の麻の刈り取りが美馬市木屋平で。
能舞台尊大 父と娘(こ)が舞う 「海人」の夏
(2019/07/16)
金春流の座・SQUARE公演が15日、国立能楽堂で。旧知の能楽師、井上貴覚さんと長女和奏さんが「海人」で共演。海人は海女。和奏さんは小学5年、初舞台。野村萬斎さんの狂言「子盗人」も楽しく。夜は佃の念仏踊りで仮装した踊り手たちと。
ラヴエンダー 机の上で 枯れ始め
(2019/07/17)
富良野から送られて来たラヴェンダー。連れ合いがテーブルの上に飾っておいた花が、枯れてきた。亡くなったご主人へのお悔みに伴う返礼の中に紫色の花。大地に広がる花の光景を思い浮かべ、故人を偲ぶ。行きたいと思いながら北海道も久しく訪ねていない。