無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
自分史に 桜の項の アルバイト
(2020/02/22)
立花隆編著『自分史の書き方』(講談社学術文庫)。立教大学のシニア向けゼミの記録で、大学時代の友人、柳沼正秀さん(72)の自分史が詳細に。大学の入試・入学シーズンに英文毎日の購読を学生に勧めるアルバイトを一緒に体験。ページをめくると50年前の記憶。(5月に72歳で永眠)
都鳥 春を告げるか 乱舞して
(2020/02/23)
佃公園から隅田川沿いを散歩していると、数10羽のカモメが池で水浴びしたり、川面を群れて飛んでいた。春一番ではないが、強い風もそれほど冷たく感じない。中央大橋を挟んで黄色いクロツカスと紅色の濃い河津桜。まだ寒い日もありそうだが、早い春はそこまで。
ベランダの 桜にメジロ 蜜吸って
(2020/02/24)
例年、二・二六事件の日に満開になる桜がもう満開。22日の風は春i一番。昨日は強風の中、自転車で日比谷に。米テレビ局FOXニュースの実話に基づく映画「スキャンダル」を見て、韓国映画「パラサイト半地下の家族」の監督らの記者会見を日本記者クラブで。
雛飾り 部屋のあちこち ほの明り
(2020/02/25)
雛の節句を前に、雛人形やお雛様を描いた絵などが飾られた。そこだけぽっと明るくなっているような感じ。女の子にとって、お雛様は宝ものであり自分の分身のように受け止めている人もいるかもしれない。それぞれの幸せを祈り、平和な社会を大切にしたい。
ビキニの日 丸浜さんを 思い出し
(2020/02/22)
3月1日は選り米水爆実験で焼津の第五篭丸などが死の灰を浴びた日。原水爆禁止の署急動が杉芝で始まるきっかけに。その歴史を追った元中学校教諭、丸浜江里子さん。著書「ほうしやの雨はもういらない」を新聞書評で紹介したが、2年ほど前に66歳で逝去。
飯館の 春は遠くて でも笑顔
(2020/02/27)
映画「サマショール遺言第六章~」。九年前の福島原発事故で放能に汚染された飯館村をフォトジャーナリスト2人が記録。サマショールはウクライナ語で自主帰還者の意。主人公の元酪農家がチェルノブイリ事故で汚染された村を訪ね、自分たちの未来を考える。
五島の椿 今キは咲かず 枝撫でる
(2020/02/28)
長崎県・五島出身の津村裕子さんから贈られた椿が、この春は葉っぱも出てこない。昨年、鉢の土を入れ替えた際に失敗したのか、赤と白の上品な色合いの花が今年は見られない。吉永小百合さんが椿サポーターとなった「五島の椿」プロジェクトが発足したのに。
ロンドンの 桜便りも ああコロナ
(2020/02/29)
『チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人』の著者でロンドン在住の阿部菜穂子さん。著書のイタリア語版が出版され、フィレンツェに招かれていたのに、コロナウイルスの流行で取りやめになつた、というメール。イタリアも有数の汚染国に。
(注)写真の不足分はNETのフリー素材からお借りしました。
心から感謝しております。