無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
映画観る コートマフラー 膝の上
(2020/02/06)
映画「リチャード・ジュエル」。オリンピックが開催された1996年のアトランタ。公園に仕掛けられたパイプ爆弾を発見しイベント客を避難させたジュエル。一度は英雄視されながら、心無い報道で二転、容疑者扱い。母と弁護士とともに反撃した実話がベース。
魯山人 つばきの器 京都から
(2020/02/07)
北大路魯山人展が日本橋三越で開かれている。京都祇園にある何必館(かひつかん)という美術館のコレクション約70点を展示。何必館は何度か訪れ、大半の作品は見ているはずだが、改めて新鮮な気持ちで。「浮気も芸術も、いわば出来ごころ」などの語録も楽しく。
雪かきは いつのことやら 懐かしむ
(2020/02/08)
列島は今年最大の寒波に覆われ、北海道、北陸など各地で大雪となつた。東京でも、ようやくこの冬最初の結氷。数日前には強風で自転車が前に進まない体験。立春後の寒さはこれが最後にしてほしい。マンション周辺の雪かきをしたのは、もう何年前だったか。
早堀りの 竹の子ごろん 土まみれ
(2020/02/09)
時々、ネタをいただいているひでこさんの故郷通信。もう竹の子を掘る写真が掲載されていた。子どもの頃を過ごした徳島の実家にも竹林があつて、竹の子を掘った。門前仲町の多万村には、もう焼き竹の子がメニューに。季節を感じられる食材が嬉しい。
フェイスブック 満八年と 知った春
(2020/02/10)
フェイスブックを始めて8年の記念日です、とお知らせが来た。この間にアップした各種の写真を編集して見せてくれるサービスも。日々、画面から、知らないニュースや情報を得ることが出来て参考になる。登録されたお友達は230人。来る者は拒まず。
本顧寺 五輪こ向けて 千羽鶴
(2020/02/11)
中央区文化講座で昨日は築地本願寺へ。法話や雅楽、パイプオルガン演奏を聴き、明暦の大火で浅草御堂が焼失した際、徳川幕府から八丁堀の海を代替地として与えられ、佃の門徒が埋め立てに協力、築地が出来た歴史を学ぶ。五輪の外国人客に贈る千羽鶴を折った。
クロッカス 少し早めに 佃土手
(2020/02/12)
佃・リバーシティの隅田川堤に、黄色いクロッカスが4つか5つ、花を開き始めた。黄色、白、紫の花が堤一面を覆うと、遠くに見えるスカイツリーと大川で心なごむ春の風景。植樹から20年以上が経つ桜並木も開花の準備。東京の開花は3月21日頃という予報。
法匪(ほうひ)という 言葉に春の 怒り込め
(2020/02/12)
国家公務員法の定年延長規定は検察官には適用されない。国会議事録に残る政府答弁を捻じ曲げ、黒川東京高検検事長の定年を延長、検事総長への道を開いた安倍内閣。法を自分に都合よく解釈する輩を、法匪という。ハワイ「日刊サン」コラムで一矢。
(注)写真の不足分はNETのフリー素材からお借りしており、心から感謝しております。