無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
餅食べて 餅つく場面 まざまざと
(2020/1/14)
岩手県田野畑村から送られてきた餅を、しばらく朝食に。子どもの頃、故郷で餅をついた光景など目に浮かぶ。体重はこのところ66キロ台で安定している。もう少し増えてもいいけれど、筋肉を鍛えることを第一に。ストレッチや自転車を、無理せずに続けたい。
サクラサク 渋谷で昔 電報を
(2020/01/15)
地下鉄銀座線渋谷駅が大改装されて初めて、降りた。1964年春、駒場で大学入試の発表を見て、渋谷駅に電報を受け付ける場所があり長距離電話もかけられたので、父に合格を報告した。大嘗祭に合わせ、麻と絹をテーマにした映画『時の絲ぐるま』を昨夜、渋谷で。
初氷 まだ張らぬとか 東京も
(2020/01/16)
暖冬だという。束京では、初雪は観測されたそうだけど、実際には見てなくて、寒い冬の実感がない。オーストラリアの山林火災、フィリピンの火山爆発など、異常気象に加えて、自然の脅威を感じるニュースが多い。やや気が早いが、桜の開花時期も気になる。
お湯が出る 電気も点いて 春隣
(2020/01/17)
阪神淡路大震災から25年。何事もなく日常の生活が営めることが不思議に思えるような東京。東京湾直下型地震の可能性も否定できず、安全神話を信じているわけにはいかない。3月には東日本大震災から9年。マンション2階の我が家は比較的安全と勝手に。
訃報聞く 映画帰りの 冬景色
(2020/01/18)
日朝国交正常化交渉政府代表などを務めた元外交官、遠藤哲也さん。日比谷で映画「ジョジョ・ラビット」鑑賞中に電話が着信、折り返し電話で徳島新聞の記者から計報を聞いた。東大徳島県人会の10年先輩で、知人から、一緒に食事したと聞いたばかりだつた。
氷雨降る 陋屋の跡 駐車場
(2020/01/19)
ビルの谷間に取り残されていた古い二階建ての木造家屋が取り壊され、駐車場に。月島駅に近いせいか、7台のスペースが満車に。佃・月島地区では、かつての長屋のような住まいが次々にマンションなどに変身、この駐車場もいずれはマンションになるのかもしれない。
菜の花の 黄色早々 白い壷
(2020/01/20)
連れ合いの生け花教室は、早くも菜の花が花材として用意されたようだ。房総半島では例年、早くから菜の花の群落が人気を集める。沖縄ではすでに緋寒桜が開花した、と。植物画家、石川美枝子さんらは2月からハワイで桜などを描いたボタニカル・アート展を開く。