無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
さらにまた 人の縁を 年新た
(2020/01/01)
6月には75歳に 今年も人の縁(えにし)を大切にとしたら、「馬鹿にしないでよ」か。FBにはさまざまな年賀の挨拶も。それぞれの人生に乾杯。言葉の力を信じてツイツター排句を日々ーーこれは年賀状の文面。賀状を差し上げた方には、同じ内容になりますが、元日のご挨拶に。三が日は映画など見ながら、近場でのんびりと過ごしたい。
フランスへ 年賀の言葉 ボンナンネ
(2020/01/02)
パリに住む姪のパートナーはフランス人。メールで年賀の言葉を送る。姪はまだ向こうで仕事は見つからず、それなりに苦労しているようだが、インスタには華やかに日々の料理と愛犬の姿。今月半ばには、残っている手続きもあり、一時帰国するという。
温泉で 一人酒酌む 年越して
(2020/01/03)
知り合いの女性がFBで、温泉で新年を迎えたつぶやき。雪と温かいお湯と銘酒男山。なぜか、「つきあつてあげてもいいよ」という歌詞が思い浮かんだ。返歌があるとしたら「馬鹿にしないでよ」か。FBにはさまざまな年賀の挨拶も。それぞれの人生に乾杯。
年賀状 今年限りと 同世代
(2020/01/04)
同期、同学年の友人は今年、後期高齢者に。それを理由に、年賀状はこれで失礼します、という文面が何通もあつた。傘寿を理由に、という人など、年長の方からは従来も同じ意思表示はいただいていたが、同年齢となると、感じるところは大きい。さて、自分は?
雪降り積む カレンダーほど 雪降らず
(2020/01/05)
壁にもトイレにも7、8種類の新しいカレンダーを飾った。当然、雪降り積む情景や寒梅など季節にふさわしい絵画や写真。この冬はスキー場の雪不足が暮れに報じられた。その後、どうなつたか。束京ではまだ雪を見ない。先日、キエフ・バレエで純白の衣装。
住吉さん 鉄砲洲さん 初詣
(2020/01/06)
佃の住吉神社は三が日、長い列。人出が減ってから、連れ合いの拓代と初詣。隅田川を渡った先の鉄砲洲神社は、歴史は古いが客は少なかった。初夏、ここで子供も歌舞伎。かつて人晦日の朝刊デスク番の後、明治神宮や富岡八幡宮に初詣。いまはそんな元気はなく、粛々と。
書初めは 孤舟載月 洞庭湖
(2020/01/07)
書道クラブの新年会に提出する作品は 「孤舟載月」に決めた。暮れに京都・相国寺承天閣美術館で見た千利休の書。洞庭湖の光景を表現した禅語で、茶室に掲げられる軸の言葉。取り合えず自分で書いてみて、先生に昨日、お手本をお願いした。新年会は27日。