無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
もう第九 北の大地は 冬早く
(2019/10/09)
札幌に住む友人が、第九のバックコーラスとしてドイツ語で合唱、と近況報告のメール。暮に毎年、門仲・久寿乃葉で開いている忘年会のメンバーの一人。編集局次長当時に始めた忘年会は今年で多分、20回目。幹事役から日程調整の連絡がそろそろ来る頃。
パリに新居 姪を見送り 鰯雲
(2019/10/10)
羽田空港に姪を見送りに行った。昨日午後のエールフラン
ス便。彼女は小さな愛犬も連れて、新たな出発。ラウンジでコーヒーとビールでお祝いの乾杯。鰯雲と呼ぶには青空がほぼ全面に広がっていたが、幸先よく。またパリ観光に行ったらアテンド役を期待しよう。
稲穂道 銭湯で観る 時代劇
(2019/10/11)
改修中の銀座湯を利用した映画の会「テアトル銀座湯」で「超快速!参勤交代」。隅田川花火を描いたタイルの壁面に白いスクリーンを設けて、洗い場に椅子が20個。「お上が悪いと民が苦しむ」。どこかの首相に聞かせたい台詞。減り続ける銭湯の利用を呼び掛ける企画。
台風の 雨よパソコン 濡らすなよ
(2019/10/11)
パソコンがダウンした。あれこれ試したが起動せず、何年か前に修理してもらった月島の店へ、台風前の雨の中、バッグに入れて自転車で運ぶ。店長さんはブル1-の大型のバイオを見て「見覚えがあります」。メールのアカウント設定に苦労したが、無事生還。
キトは夏 白い衣に 墨が飛ぶ
(2019/10/13)
キトはエクアドルの首都。まさに「赤道」だから、いつも夏。スペイン在住の書家、金子祥代さんからキトで披露した書と踊りのパフォーマンス映像がYOutubeで送られて来た。男女のダンサーと共に踊る書家。身の丈ほどの大筆で書かれた書は金文の「神」だという。
お見舞いの メールや電話 台風後
(2019/10/14)
台風19号で日本列島に甚大な被害。見舞いのメールなどをいただき、こちらからも電話など。我が家はベランダの植木鉢が少し動いた程度だが、「屋根が飛ばされるかと思った」など恐怖体験の声。千曲川などの氾濫に、温暖化など人為的な自然環境の激変を痛感。
湯豆腐の 湯気の向こうに祖父の顔
(2019/10/15)
食卓に湯豆腐の鍋。19日の母の十七回忌を前に位牌を調べたら、祖父の享年は母と同じ80、祖母は83と記されていた。二人とも私が高校生の昭和17年に他界した。祖父が豆腐を肴に晩酌を楽しんでいた姿が思い出される。
ちなみに父は粥歳まで健在だった。