母の日に 母の姿のいま昔

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無償の愛をつぶやく Ⅱ

 高尾 義彦

母の日に 母の姿のいま昔
   (2017/05/14)
 母の十三回忌も過ぎて、花を贈ったり声をかける人はいない。母から子へ、子から孫へ、孫も母親になつて、それぞれに母の姿がある。長い時間のつながりの中で、一人一人の幸せを願う。まだ二歳前後の頃、母と一緒に撮った写真を飾り、時々、手を合わせる。

  菖蒲湯に 未練残して 今朝もまだ
   (2017/05/09)
 端午の節句の菖蒲湯。今年は今朝もまだ湯舟に菖蒲を残したまま。マンション入居から一七年。最近、給湯器が時々、キューンとい
う音とともに機能停止し、取り換え工事を頼む時期に。数十万円の物入り。

 

 ビアガーデン チラシで誘う ちと早い
   (2017/05/15)
 夕方、JR有楽町駅から出たところで、「ビアガーデンやってます」 と声をかけ、チラシを配る男性たち。先週あたり、夏日もあつた
ので、「ビールを」という気分も否定できないが、今日はうす曇りで気温も上がらなかつた。ビールは自宅で、と真っすぐ帰る。

 フルートと コトが仲良く沙羅の花
   (2017/05/13)
 福原信男&大熊篤史の共演に、ソプラノの奥脇泉さんたち。初台の東京オペラシティ・近江楽堂で、雨の中、楽しい演奏を聴いた。「花に寄せる調べ」 と題して、宮城道雄作曲「初便り」など。大熊さんが、連れ合いの生け花の先輩のお弟子さんという縁。

 肩のバッグ ツツジ咲く道 いましばし
   (2017/05/17)
 10年程、ブラウンの革製バッグを肩に、会社へ。ミンクオイルを時々塗って、光沢も手触りも滑らか。ドイツ製で、定価だと10万円台の代物を、閉店バーゲンの際、格安で買った。バッグを肩に通うのもあと一ケ月弱。