三陸の 若布届いて 春隣り

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無償の愛をつぶやく Ⅱ

高尾 義彦

三陸の 若布届いて 春隣り
(2016/02/06)
三陸・田野畑の若布作りは徳島の技法を導入した歴史があり、鳴門若布と並んで重宝している。寒い海中に入って若布を採る苦労を想いながら。

 

如月や オフィス移して また初心
(2016/02/01)
品川駅前のビルから川崎市にある工場に本社機能を移し、新たなオフィスで仕事を始めた。新聞のインキを製造し供給する仕事は変わらないが、五〇人ほどの社員が一か所に集結して、気持ちも新たに。

節分に長崎の夏 追体験
(2016/02/05)
五日
二目遅れの節分の話。出張先の長崎で原爆資料館を訪ねた。黄色く塗り替えられた原模型ファットマンや、被爆者として国連で初めて演説した山口仙二さんの写真。八二年当時の取材を思い出しつつ。

橋渡る 二月の風が足元に
(2016/02/02)
仕事場が川崎に変わつても、原則としてJRの駅まで自転車通勤。朝、リバーシティーの中央大橋を渡るあたりが一番、風が冷たく感じる。有楽町駅から川崎へ。

ミサイルが 飛ぶ石垣は花の季か
(2016/02/07)
人工衛星と称して北朝鮮が打ち上げたミサイル。上空付近を通過したとされる石垣島は、何もなければ沖縄独特の桜が咲く頃。かつて訪れた時、米軍基地で占められた沖縄本島とは雰囲気が違う素朴さを感じた島。