湯煙と もみじの箱根 雨上がり ・北は雪 ひとリー人の 顔浮かぶ

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無償の愛をつぶやく Ⅱ

高尾 義彦

「秋霞」 宇宙の光 受け止めて
(2016/11/04)
染色作家、志村ふくみさんの作品展を世田谷美術館で。「秋霞」は昭和三四年作で、同じテーマの作品がデビュー作として評価された。よく見ると、藍染を基本に様々な植物から色を賞つている志村作品の特徴がよく分かる。
砧公園は、もうすぐ紅葉。

北は雪 ひとリー人の 顔浮かぶ
(2016/11/06)
札幌は本格的な雪。北の国に住む知り合いの顔が浮かぶ。来月、門前仲町・久寿乃葉で開く忘年会「菊姫の会」に参加してくれる人
も。自転車で日比谷まで出かけて、映画「ベストセラー」をシネ・シャンテで。

あの人も 喪中の葉書 重なって
(2016/11/08)
郵便物の中に、喪中の葉書が何枚か届く日が多くなった。友人本人の逝去を知らせてくれる奥様の名前も。郵便局勤務の知り合いに、
今年も年賀葉書六〇〇枚を注文。

湯煙と もみじの箱根 雨上がり
(2016/11/11)
二日前の箱根。朝方の雨に震えたが間もなく晴れて、ゴルフ。昼過ぎから米大統領の経過を気にしながら、最終的にトランプ大統
領の誕生に、驚きの声がとがる。これも民主主義といえばそれまでだが。

恥じらいの スーパームーン 雲の上
(2016/11/04)
昨日はスーパームーンの満月、六八年ぶりの地球接近だというが、東京は雨空で、見ることは出来なかった。事前に騒がれ過ぎて、
お月様も恥ずかしくなつた?と擬人化。

運河沿い 実った柿を 分け合って
(2016/11/12)
川崎・大川工業団地は運河に面して、我が社はその一角に。工場の敷地で育った柿が実をつけ、みんなで賞味した。渋い!と顔をし
かめる女性や、美味しいと笑顔の男件。それぞれに柿にまつわる思い出話。