梅雨ならば コロポックルの蕗の葉を
(2014/07/02)
秋田魁新報社140周年祝賀パーティー。「こまち」で秋田へ。梅雨はお休みか、秋田も厳しい陽射し。秋田県立美術館で藤田嗣治の大壁画 「秋田の行事」 や、妻マドレーヌをモデルに猫と横たわる乳白色の裸婦の絵を見る。往復八時間、緑の中の旅。
濡れ鼠 夜道をチャリで駆ける梅雨
(2014/07/03)
夕方から降り始めた雨は、酒の席が終わって帰宅する頃、やや真面目な雨に。門前仲町から佃まで、急げば五分足らず。眼鏡にも雨が当たるが、風は気持ちよく、梅雨を恨む気にはならない。
再稼働 夏を迎えてチラホラと
(2014/07/05)
九州電力川内原発1、2号機について、原子力力規制委員会の安全審査結果が近くまとまり、再稼働の可能性が出てきた、と毎日新聞などが報じた。夏場の供給能力が危ぶまれる関西と九州。しかし、福島の現状をみれば安易な再稼働は疑問。
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お江戸下町落語事情-3
=「人生八馨」一五年秋季号・第四巻
吉坊さんは名前のごとく童顔の面影が残る噺家さんだが、「桂吉坊がきく 聾」 (ちくま文庫) というインタビュー本もあり、上方落
語のホープ。一九八一年生まれというから、まだ三十歳代半ば。古典の基礎をきっちり身につけ、酒で失敗した話なども交えて、テンポのいい噺ぶりが楽しい。
「星時計」 はもともと魚屋さんだったが、現在、店を切り盛りしているお孫さんのさとみさんが、佃・月島の通人が集まる店に変身させたよう。蛇足になるけれど、ここのイベントで知り合った女性が、東京駅近くでご主人と居酒屋 「加賀屋」を経営していることが分かり、時々、利用させてもらつている。
女性ながら落語の世界に身を投じた二つ目、三遊亭目るねさんを知ったのは、また別のルートだつた。薩摩藩家老・小松帯刀の末裔と
いう東京芸大卒の小松由美子さんが月島三丁目で経営していた骨董の店「なずな美術」が即席の寄席になった。
二〇一三年のメモの一部を以下に 三遊亭国歌師匠の弟子で、六月に二つ目に昇進した女性落語家、三遊亭歌も女さんの落語を先日、月島の骨董屋サロンで聞いた。かもめさんは、「多ぼう」 の名前(本名が日麻=ひま) を貰って住み込みで前座を五年。八十歳を過ぎた国歌師匠の肩や腰を毎日二時間マッサージさせられたり、丸坊主にされたりと非人間的な生活だったとか。ようやく「人間」に復活し、まだ落語は落ち着いて聞ける実力ではないが、愛橋があつて性格もよさそうで、応援したくなる芸人さん。ちなみにこのサロンは、古伊万里などを並べた本格的な骨董屋さんなのだけれど、女性経営者の趣味でスナック風に店を改造、気が向くと開店するという気ままな店。「お店に来る時は、事前に電話してね」。行列が出来る居酒屋「岸田屋」のすぐ近くにある。