夏ビルマ 図書館バスが走ってる

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無償の愛をつぶやく Ⅱ

高尾 義彦

夏ビルマ 図書館バスが走ってる
( 2014/05/15)
アウンサンスーチーさんと英国滞在時代から友達づきあいの「ビルマ応援の会」代表、宮下夏生さんから、ビルマ国内で活動する移動図書館バスをルポしたCDが送られてきた。バスは昨年七月始動。彼女はバスの確保、募金活動に尽力している。

美しき五月のパリを想うとき
( 2014/05/14)
新緑が美しい。五月になるとパリの美しさを讃える歌が蘇える。NHKラジオのフランス語講座を毎朝聴くが、効果はいまいち。この時期、街を歩く女性も美しく。

ミジンコの季節は夏か坂田さん
( 2014/05/16)
サックス奏者で「私説 ミジンコ大全」著者、坂口明さんの講演と演奏を人形町サロン・ポリフォニー(小林由美子さん主宰)で聴いた。ミジンコの映像を披露し、軽妙な語り口で生命の営みを楽しく解説。目の前で聴くサックス演奏も迫力満点。

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特別寄稿

手拭い下げてお江戸の銭湯-6
=「人生八馨」 一五年
春季号・第二巻

高尾 義彦

 吉野川の源流の一つでもあり、その下流には現在、早明浦ダムがある。一九七五年に完成すると、村役場などはダムの底に沈んだ。白滝鉱山はその二年前に閉山となり、鉱山で働いていた人も去って、大川村は、高知新聞が「500人の村をゆく」と題してルポを連載するまでになり、島奧部を除くと日本一人口の少ない自治体になつた。
銭湯の話にたどり着くまで遠回りしたけれど、高知新聞の連載に気づいて送ってもらつたコピーに、廃屋となつた白滝鉱山の銭湯の写真が掲載されていた。住んでいた社宅から歩いて一分もかからない場所にあり、毎日のように通っていた銭湯だ。屋根が崩れた写真から、入り口あたりの状況が記憶と重なる。
六十年近く前のある日の夕方、偶然にも女風呂の入り口が開いていて、後ろ姿の女性の裸身が目に飛び込んできた。それは同級生の女の子の後ろ姿で、女性と表現するほど成長はしていないが、一糸まとわぬ姿を見てしまつた、その時のドキッとした胸の動惇は、いまも鮮明に記憶に残る。高知新聞のフロントページに掲載された写真を見てこんな連想をする読者はほかにいないだろうけれど、一瞬、時間が逆転したような思いだった。
子供の頃のお風呂の話をもう一つ。中学生になって、徳島の郷里に一人戻されたあとは、しばらく祖父母と三人の生活だった。