ツツジ咲く 牡丹はまだかと聞いてみる

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無償の愛をつぶやく Ⅱ

高尾 義彦

ツツジ咲く 牡丹はまだかと聞いてみる
(2017/04/21)
 江東区の牡丹町公園。そろそろ、純白、黄色、ピンクなどの花が咲く頃。佃公園にはあちこちにツツジが咲いて、桜から主役が交代。福島・三春の滝桜は満開という報道。

朝六時 目覚めに春の雨を聴く
(2017/04/18)
六時前後に起きパソコンを立ち上げ体温を測る。両親などの遺影に水を供え体重など測定後、風呂場で一〇数種類のストレッチ体操、そして入浴。朝食後にラジオのフランス語講座をパソコンで聴く。これがルーティン。

夏日とか あの夏の日がよみがえり
(2017/04/1)
東京は夏日。今日発売の「週刊現代」四月二九日号「田中角栄が逮捕された、あの日」に、「あれから四〇年ー当時の現場記者が語る」の見出しで、私のコメント。何十回も話したことだけど。政治家の質の劣化が心配。

 

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特別寄稿

手拭い下げてお江戸の銭湯-3
=「人生八馨」 一五年
春季号・第二巻

高尾 義彦

 天井に大きな送風用の羽根が取り付けられている脱衣場は全体に小ぢんまりとしている。
脱いだ服などを入れるロッカー以外は、水仙の鉢植えが、女性風呂との仕切り側に二鉢。
見上げると男女の仕切り壁の上部に跨るようにして、立派な神棚が鎮座している。「大正時代から店を見守ってくれている」のだという。
「タニタ」の体重計も備えてあつて、測ってみると六七・五キロとほぼ平常値。ロッカーを利用するには百円玉が必要だが、この百円は後で戻ってくるので、美術館などと同じシステム。自前のタオル持参なら百円ワンコインを用意すれば、銀座のど真ん中で 「いい湯だな」の気分を味わえる。これはかなりの贅沢かもしれない、と洗い場への引き戸を開ける。
浴槽は超音波による気泡が白く泡立つ右側と普通のお湯が満たされている左側の二つ。
壁面に朱色や銀色の鯉が描かれていて「一年十二か月来い(鯉)来い」の願いを込めて十二尾がはねる。九谷焼のタイル絵だという。
吹き抜けの二階部分の壁には、定番の富士山が描かれ、男湯は赤富士、女湯には雪をかぶった富士山の清楚なべンキ絵。日本に二人しかいない銭湯画家の一人、中島盛夫さんの作品、とパンフレットに記されている。東電福島原発事故で放射能被害を受けた福島県飯館村の出身で、私と同じ昭和二〇年生まれだ。