土筆の穂 筍ご飯と昼寝して

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特別寄稿

寸又峡を遠く離れて-6
=「人生八馨」2017年正月号・第九巻

高尾 義彦

冒頭で触れた籾井勝人・NHK会長の再任を許さない署名は、メールが届いた時点の25000筆から数日後には三万筆を超えたと報道された。会長の任期は2017年1月まで。
人権擁護の立場に立つ雀牧師の訴えがNHKを動かしたように、善愛さんたちの行動がどのような成果をもたらすか、一人ひとりの署名の力はささやかかもしれないが、NHKの現状を憂慮する人たちと、心をともにしてゆきたいと思う (12月6日、次期会長は上田良一・NHK経営委員に決定)。
「寸又峡を遠く離れて」とタイトルを付けたのは、頭の中に1967年に製作された映画「「Loin du Vietnam」が浮かんだためだった。
「ベトナムを遠く離れて」という日本語訳だったと記憶しているが、ネットで確認すると、「ベトナム司離れて」となっていた。
学生時代は、作家、小田実さんたちが担った「ベトナムに平和を!市民連合」(べ平連)のデモにも参加し、記者としては、韓国の民主化を求める小田さんたちの市民運動の取材も担当した。通奏低音という音楽用語があるけれど、どこかに通じるものを感じて、このタイトルを選んだ。
(「被告」という呼び方は本来、裁判中に限られますが、本稿では例外的に、すべての場面で「金被告」と表記しました)

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土筆の穂 筍ご飯と昼寝して
(2014/04/22)
月に一度の業界の会議に、やや気張った弁当。土筆の穂が筍ご飯の上に乗っていた。グルメの時代、料理人もいろいろ知恵を働かせる。同じ「なだ万」が先日のパーティーで用意した筍の土佐煮にも感心した。

山桜 百段階段八重桜
(2014/04/22)
目黒雅叙園・百段階段で開催中の生け花展。連れ合いの作品などが展示されている部屋は階段を五〇段上つた草丘の間。広山流家元岡田広山さんは山桜、引間淑乃さんは八重桜。

駆け上がる ツツジ咲く坂 陽を浴びて
(2014/04/23)
佃公園にツツジが咲き、季節が進む。朝、リバーシティー中央大橋に向かう坂道を自転車で駆け上がる。今日の陽気なら、夜の帰りにも雨用のコートは必要なさそう。底寒い日が続いたので、本当の春にと願う。