夜桜に上弦の月屋形船
桜模様のネクタイ締めて年度末 三一日
濃紺の地色に小さな花びらを密集させた図柄。今日で定年を迎え職場を去るサラリーマンも? 最近は六五歳までの雇用確保が義務化され、嘱託などで仕事を続ける人も。自分の会社生活は六月一六日の株主総会まで。
【二〇一七年四月】
蕗の薹墓前に祈る子や孫か 三日
一日に徳島へ帰って山川町の両親の墓参り。墓の前に蕗の薹が沢山生えていて、墓に手を合わせている親族のような感覚。桜は東京より開花が遅く桜並木の母校も一分か二分咲き。
夜桜に上弦の月屋形船 五日
昨夜は隅田川沿いの佃・さくら亭で、新聞社後輩と花見酒。ようやく満開近く、大川沿いに花見客。帰りにカフェバー「星時計」に立ち寄り、さとみさん手作りの佃煮やカブ漬け。日本酒は「幻」「白竜」「東力士」など。
ゆすらうめ桜に負けずベランダに 六日
山桜桃梅の花がベランダで満開に。楚々とした白い花。昨夜は門前仲町・大横川の桜を楽しんだ。新聞社時代の「三人娘」と。川面に伸びる花がボンボリの灯りに照らされて。また来年もこの花を。絶滅から救われ、英国から里帰りした「太白」の話題が新聞に。