神なびて上野の山に春の鹿 16日
上野公園・東京国立博物館で開催中の「春日大社千年の至宝」展。国宝や重要文化財の春日鹿曼荼羅を展示。会場内は汗ばむほどで春を思わせる。駆け足で一時間半ほど。居ながらにして奈良の都を味わった。
麁服(あらたえ)に思いをはせて訃報聞く 17日
母校の同窓会・至誠会の木村悟前会長が八四歳で亡くなった。麁服は麻で織った布で、天皇即位の儀式に必須の品。今上天皇の大嘗祭後、余り布で「至誠無息」の校旗レプリカを作ったのが木村さん。故郷はかつて「麻植(おえ)郡」と呼ばれ、麻とは深い縁。
海光る少年の目は何を見る 21日
映画「海は燃えている」。イタリア最南端ランペドゥーサ島は年間五万人を超える難民の玄関口。一二歳の少年サムエルは松の小枝とゴムで作ったパチンコで小鳥を狙い、弱視矯正眼鏡をかけている。監督は島に 住み込み、日常と非日常の世界を見つめた。
息ひそめヨーロッパまで蜜柑船 21日 二一日
徳島の温州ミカンを、特殊なコンテナ船でヨーロッパ市場に運ぶ計画。船便だと五〇日程かかるが、コンテナに窒素を充満させミカンの呼吸を抑えて品質を保つ。航空便より大幅に費用が安い。柑橘類生産県の近未来図。
マイナンバー確定申告ぼちぼちと 23日
マイナンバーカードを使って初めての確定申告。パスワードを忘れ、再登録してパソコンに向かい、約二時間。国境なき医師団などへの寄付のせいか、還付金が戻る。