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「富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}
第8章 「死に方格差」を乗り切るには?
生活習慣病はこんなにおカネがかかる
運命論にしたがえば、人間の寿命は初めから決まっている。お金持ちだろうと貧乏人でぁろうと、死ぬときがくれば死ぬわけで、今後、おカネの多寡による医療格差が開いていくとしても、それによって死を免れるわけではない。要は、いずれ死ぬなら、そのときまでの問になにができるかということが、いま警ちに問われている。っまり、誰もが逆らえない死を、どうマネージメントしていくかである。どう健康を保ち、できれば医者の芸にならずに死んでいくためになにができるかを考え、それを実行していくことである。
【表6】生活習慣病受診者1人当たりの医療費
〈入院〉
糖尿病・513,684円、高血圧症・447,468円、高脂血症・401,772円、高尿膏血症・363,018円、肝横能障害・272,627円、高血圧性腎鹿障害・413,824円、脳血管疾患・1,793,370円、虚血性疾患・957,383円。
〈入院外〉
糖尿病・87,673円、高血圧症・69,077円、高脂血症・46,178円、高尿酸血症・31,614円、肝横能障害・29,206円、高血圧性腎巌障害・56,917円、脳血管疾患・44,896円、虚血性疾患・48,802円。
出典「平成23年度 生活習慣病関連医療費の動向に関する調査分析報告」(厚生労働省・健康保険組合連合会)
そこで、多くの人が誤解しているのが「高額な先進医療を受ければ助かる」「命はおカネで買える」と思っていることだ。富裕層も、かつまた一般の人も、このように思っている人は意外に多い。
しかし、これは一面の真実かもしれないが、じつは、それほどでもないのである。先進医療といっても、本当にそれでガンを克服し、長生きをしたという例はそれほど多くない。