熟年セックスの正しいやり方-1

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{富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第6章 どうしたら健康で長生きできるか?

熟年セックスの正しいやり方-1

「燃え尽きるまでSEX 80歳まで生涯現役」
最近は週刊誌などで、このような〝熟年セックス″特集が花盛りだ。人間の3大欲望は「食欲、睡眠欲、性欲」と言われるので、やはりセックスを欠いていたら、健康で長寿であっても人生は虚しいということだろう。それに、高齢化社会にをったので、熟年セックスの詰もかつてのようにタブーでなくなってきている。     ″
しかし、熟年セックスには、大きな落とし穴がある。それは、セックス中に突然死する確率が高まるということだ。
医者の世界では半ば常識だが、性交中の突然死(俗に言うク腹上死〟)吼意外に多い。その最中に心臓等に異常を感じ、病院に搬送されて死亡が確認されるということは結構多い。
ただし、たいていは世間体から、たとえその場所がホテルでも「自宅で突然倒れた」と処理されるので、表向きの統計には現れない。
実際、厚労省の突然死に関する研究では、突然死は就寝中がもっとも多い。次いで入浴中、休養・休憩中、排便中となっているが、性交中という項目はない。
また、医事評論家で元監察医の上野正彦博士は、約5500の行政解剖のうち性交死は34例(0・6%)だったと、著書で書かれている。さらに、諸外国のレポートを見ても、突然死のうち性交死の占める比率は1%前後である。
最近、アメリカ心臓協会が突然死5559件の検視データを発表したが、性交中の突然死は意外と少なく全体の0・6%だった。
.しかし、前記した理由で、本当はもっと多いのである。
で、性交死のいちばんの問題は、その8~9割が、浮気、不倫で起こつているということだ。アメリカ心臓協会の統計では、なんと93%が婚外交渉中に起こつている。