どんどん進むガンの超早期発見プロジェクト-1

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「富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第5章 こんな検査・治療は拒否していい

どんどん進むガンの超早期発見プロジェクト-1

さて、ガン検診に関してさまざまな疑問が出てはいるものの、医療科学はどんどん進歩している。いまやガン研究は、早期発見を超えた「超早期発見」の領域に入ろうとしている。
これは、ガン細胞が増えてガンが形成されないうぅに、つまりステージ0の段階で発見してしまおうというものだ。たとえば、アメリカではグーグルが「ナノ粒子」を使ったガンの超早期発見プロジェクトを始めている。第7章で詳述するが、これは、ナノサイズの特殊な粒子を体内に入れて、ウエラブル端末でその動きを順次監視するというもの。そうして、腫瘍細胞を見つけ、それが変化するのを初期のうちに検知してしまおうというものだ。もちろん、これはガンだけでなく、アルツハイマーなどあらゆる病気の発見につながる画期的な試みだ。こうなると、いままで病院でやっていた尿や血液などの検査は不要にlなる。
アメリカばかりか、日本でもガンの「超早期発見」プロジェクトは動き出しており、数年先の実用を目指している。