{ポリーブ、結石}医者に勧められてもほとんどの場合は取る必要はない。

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「富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第3章 「老化」と「病気」は違うもの
{ポリーブ、結石}医者に勧められてもほとんどの場合は取る必要はない。

検診を受けたとき、よく発見されるのが、ポリープである。たとえば、会社や自治体の集団検診、人間ドックなどで、「胃にポリープがありますね」「大腸にポリープがありますね」などと言われたことのある人はかなり多いのではないだろうか。
そんなとき医者は「念のため取っておきましょう」と必ず言う。
しかし、たいていの場合、そんなことをする必要はない。
ポリープがいずれガンになる可能性があるからというわけだが、胃のポリープの場合ほぼその可能性はないと思っていただいていい。
ただ大腸の場合は、その可能性はある。それでも5ミリ以下の場合は取る必要はほぼないと、私は思っている。
なぜなら、すべてのポリープがガンになるわけではなく、小さなポリープなら、ガンにならないまま一生を終えると考えられるからだ。
しかし、いまは内視鏡による切除(内視鏡的ポリベタトミー)が一般化したため、医者はなんでもかんでも取ろうとする。
胆石の場合もまた同じだ。胆石の場合、石のできる場所によって胆管結石、胆嚢結石、肝内結石の三つに分類されるが、もっとも多いのは胆嚢結石で90%以上の胆石は胆嚢結石である。
この胆嚢結石は、胆管結石と比べると、ほとんど無害である。胆管の場合はたまに黄痘などの症状を引き起こす場合があるが、胆嚢結石の場合は症状がなければ手術する必要はない。
胆石を取らないと心配する人がいるが、胆嚢結石を放置しておくとどのくらいの確率で症状が出るかははつきりした統計がない。そこで、痛くもないのに医者に勧められただけで、手術をするようなことは避けるべきだ。
というのは、どんな手術でも体に負担がかかり、免疫力を低下させるからだ。