完治しない病気とどう付き合うのか?-5

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「富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第3章 「老化」と「病気」は違うもの

完治しない病気とどう付き合うのか?-5

{リュウマチ}民間療法も多いが、クスリはほとんど痛み止めであって治療薬ではない

関節リユウマチ(RA)は、全身の関節に起こる慢性の炎症性疾患。初斯症状は、たとえば指の関節にこわばりが起こることで、これは朝方に起こるが、すぐに収まる。しかし、こわばりの時間がだんだんと長くなっていき、関節が痛くなり、整形外科に行くと、たいていの場合、関節炎と言われる。
そうして、湿布とりハビリをするように言われるが、痛みはさらに強くなり、指が曲がらなくなったりする。
こうなと、血液検査や尿検査をされてリユウマチと診断される。
リユウマチは膠原病の一種で、はつきりした原因はわかっていないが、一種の免疫障害である。だから、治すことはできない。
したがって、クスリは主に痛み止めであり、それで痛みをコントロールしながら、病気とうまく付き合っていくしかない。
民間療法も数多くあるが、それも痛みを緩和させるだけで治るものではない。