どんなクスリにも必ず副作用がある-1


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{富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第3章 「老化」と「病気」は違うもの

どんなクスリにも必ず副作用がある-1

「風邪を治すクスリはない」ということは、西洋医学、つまり、日ごろ私たちが病院に行って診てもらっている治療法には限界があるということを表している。ガンもまた同じである。
西洋医学というのは、痛気の原因を徹底して追求し、それを確定させて治療を行うといぅパターンになっている。となると、それが臓器や組織の疾患なら外科手術になり、またウィルスや細菌なら、それを徹底してやっつけようということになってクスリが開発される。
そうして開発されたクスリは、万人型であり、一つの症状や痛気に対して強い効果がある。その成分はたいていの場合一つで、たとえば血圧を下げたり、熱を下げたり、細菌を殺したりする。
ところが、クスリには必ず副作用がある。
前記したように病院で風邪に処方されるクスリは、すべて個々の症状を緩和するクスリ、つまり対症療法にすぎない。それなのに、医者は、総合感冒薬から解熱剤、咳止め薬など、
何種類も出す場合が多い。
アスピリン、イブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症剤などはとくに多く使われている。
しかし、これらには必ず副作用がある。いちばんよく知られているのは、「眠気をもよおす」ことだろう。これは、クスリのなかに入っている成分、〝抗ヒスタミン剤〟の副作用で、ほかに、喉の渇きや、だるさ、人によっては目眩いや吐き気といった副作用が出る。