「ピンピンコロリ」で死ねるケースは少ない-3
家族の負担からいえば「老介護」という現実からみると、もっとも困るのが、「親一人子一人」という所帯だろう。こうした所帯は現在どんどん増えているが、親の認知症がどんどん進んだ場合、自宅介護となれば子供の生活は物理的にも経済的にも成り立たなくなる可能性がある。これが原因になるのが「2030年問題」である。
「はじめに」で述べたように、認知症患者は2035年になると倍増して約1000万人に達すると見られている。認知症の高齢者を抱える
家族の苦労は並大抵ではない。
ここに寝たきりが重なれば、どうなるかは明らかだろう。
この項終り、次項は「医師数が足りず患者の門前払いが起こる」