医療削減のための患者負担を引き上げ-2
2014年の医療費の値上げでは、まず初診料が200円、再診
料が30縁引き上げられた。たとえば、患者さんが初診で病院に行
くと、これまで2700円だった初診料が2820円になった。同
じく、再診料は690円から720円になった。歯科の初診料や再
診料、薬局がとる調剤基本料も同様に上がった。また、入院した際
にかかる入院基本料も、それぞれ2%ほど上がった。
こうなると、患者さんにとって病院の敷居はおんどん高くなり、
高齢の入院患者さんばかりか、初診で病院に来る患者さんまでが減
る。
そして、これが進んでゆくと、やがて病院は「カネを持ってくる
患者」以外は診てくれなくなる。まして、病院に入院するのがおカ
ネ次第となり、この点でも日本人の死に方は大きく変わってしま
う。