「長寿の秘訣の第一は、ストレスを溜めないことです」 ストレス解消、病病気知らずで楽しく長寿!
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花見正樹のストレス・エッセイ
不眠ストレス-2
睡眠時間が惜しかったあの頃-2
青春時代はムキになって女性を口説こうと思い(女性の場合は男性を片っばしから誘惑しようと思い)、仕事量が増えて増収した分を趣味と遊びにつぎ込むのである。すると、心身とも快く疲れ、よく眠る。当然ながら睡眠時間が長くなる。すると、損をした気になる。
寝不足だった頃のはうが時間的には得をしていたような気になる。人間の三大本能の一つに「眠る」という項目がある。あとの二つは「食欲」と「性欲」だが、性欲がなくても人間は死なない。
食欲がなくても流動食で栄養は補響きる。一睡もせず百時間、これはもう体内の新陳代謝が進まず脳死寸前、眠れ
なければあの世行き、不眠症になると恐怖が先立つ。
心身がストレスにむしばまれて病理的変化が生じ量じはじめると、眠りに入ろぅとしても緊張状態から解放されるこ
とができず、頭はイライラ身体はギクシャク、目はとろしたまま闇の中を見つめていると同じ状態で精気などとっくに失われている。
朝になっても眠りが浅いため、すっきりした目覚めがない。床から離れるのが辛い。
のろのろと起きてはみたが、目は充血し、肌は荒れ、心も荒れている。
食欲もない。朝立ちもないぐらいだから当然、性欲もない。もっとも、さて出勤という時間
に性欲もりもりでもハタ迷惑な話だが。
通勤途上、歩くのがおっくう、電車やバスが見えても走ることなどとんでもない。
電車が見慣れた出勤乗降駅に着き、ホームに吐き出されよろける。階段でつまずく。膝をすりむく。背広の袖口が破れる。出社しても人に顔を合せる気がしない。そのうち、生きている価値がないような気もしてくる。