「長寿の秘訣の第一は、ストレスを溜めないことです」
ストレス解消、病気知らずで楽しく長寿!
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花見正樹のストレス・エッセイ
ムシのいい浮気願望-1
敵の論理は単純明快、平凡な家庭生活を向上させるには主婦の社会参加意識、ライフアップのための潜在能力開発、精神的若返りによる夫への刺激などなど、そのための手段のひとつとして疑似恋愛があったとしても、それがマンネリ化しつつある夫婦生活の改善、ひいては家庭平和に役立つならば……。
さあ大変だ。
これは今まで、われわれ男族が常用していた論理ではないか。
「しかし、そうはいっても人の心は微妙にして繊細複雑、遊びのつもりがいつの間にか本気になることもあり得ます。家庭のこと、ご主人のことを考えたら……」
ふと、気付いて愕然がっくり、なんと、これはわずか数年前の女性が、浮気にうつつをぬかす夫に対して反省をうながし、哀願するときのきまり文句ではなかったか。
現代女性のプレイゾーンとなると東京では渋谷、原宿、六本木……。
海外ブランドこだわり型ショッピング。カルチャーライフはシティ感覚で。
スポーツライフはテニスなど見た目の華やかさが決め手、それに若い男性コーチは重要なポイントゲッター。
疑似恋愛の対象あるいは本気でのラブロマンスの対象にしたい男性は「いい男で、やさしくて、男っぽさがあって、話題が豊富で、包容力があって、知性的で、身だしなみがよくて、気前がよくて、パーソナリティがあって、誠実で、趣味がよくて、ムードがあって、さらに、脇役に徹してくれること」
なんのことはない。主役はあくまでご本人、主婦さまなのであり、フリオ・イグレシアス風美男子は空気のような存在、徹底して脇役であらねばならないのである。
さて、こんな男性がいるものか、と冷笑するあなた、すなおにまずはご反省を。
吉永小百合がいい、大原麗子がいい、松坂慶子がいい、OOがいい(OOには勝手にあなたの好みの女性を入れる)と心の中で理想像をえがいたことは事実。それで世の中、思い通りにならず、やきもきし、フラストレーションの肉塊と化して毎日が不満の連続、家族への八ツ当り、仕事の連続ミス、とにかく、なにもかもが面白くなくなるものなのである。