家庭を平和にする方法-1

花見正樹のストレス・エッセイ

家庭ストレス-4

家庭を平和にする方法-1

今回は、教育熱心が過熱気味な主婦の話題に触れてみたい。いわゆる育児ママである。
子供のこととなると目の色変えて、知識偏重、学力優先、子供の時からの成績さえよければ、いい大學に入れて、いい会社に入れて、いい生活ができて、一生幸せに暮らせると信じているとしたら、これは一つのストレス症状と見るしかない。
子供はもっと遊びたい、騒ぎたい、走りまわり、とっ組み合って大声で泣いたりわめいたり、大声で笑いたいに違いない。
受験生になると、遊び仲間、親友でさえライバルになる。これは辛い。
子供心が歪められ家庭内で異常な言動が発生する要因をいくつか列挙すると、 1・親の不和、2・親のあせり、3・教師や友人など子供が信頼すべき人物への親の不当な批判、4・教師のいらだち、5・孤独感、6・友人との不和、7・恋愛感情のもつれ、8・入試への不安、9・将来への不安、10・自信喪失、等である。
子供の不安を駆り立てる原因の幾つかに関連する主婦の特徴を羅列すると、これがまたストレス症候群の要因だらけ。
1・育児ノイローゼ、2・姑との反目、3・家事嫌い、4・台所症候群(どうして自分は皿洗いなどしなければならないか、などと考え台所に立つと気持ちが落ちつかない)、5・夫への不満&不信、6・経済不安、7・生活環境変化願望、8・欲求不満 、9・生き甲斐不足、 1〇.孤独感、11・隣人との不和、12・子供の教育問題、13・夫の将来、14・夫の浮気(の心配)、15・自分の浮気問題(願望も)、16・メタボ嫌悪、17・老化への恐怖、18・更年期障害不安、19・役員不安(PTA,町内会など)、20・夫の親族との会合・・・数えれば切りがなく、深く考えればノイローゼになっしまう。
その上、さらに浮気露見恐怖(露見して争いになっている場合も)などもあって落ち着く暇もない。主婦はかくも忙しいのだ。
しかも、これは妻だけの問題ではない。亭主の場合は、さらに仕事や人間関係、経済問題などが肩や腰に重く伸し掛かっていて、それに家庭問題まで絡むとすぐ精神的不調に陥り、そこに追い打ちをかけるように離婚問題(願望と実行とでは天と地はどの差ある)などが発生したら走行中の電車に飛び込みたくなるのも無理はない。