「長寿の秘訣の第一は、ストレスを溜めないことです」
ストレス解消、病気知らずで楽しく長寿!
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花見正樹のストレス・エッセイ
休日ストレス-4
こうなるともはや絶望、必死で働き同僚に負けない工夫をするか、世界は広いとばかり転身するか、趣味、道楽に逃げ道を求めるか、どうにでもなれとばかり自暴自棄になる。
会社は一体感を裏切り、社員は会社にしがみつこうとする。これはもう振られた女にしがみつくモテない男の哀れな恋物語りにそっくり。休日だろうが平日だろうが惚れて通えば千里も一里、休日に家にいるということは失恋していることと同じ状態になる。
家でのんびり休養となれば、身体も休まりつぎの過から活力が増すというのに何たること。オーストラリアの医学者フランクルは仕事がない日曜日になると一日中へたりこんで、テレビの前でゴロ寝で無為にすごす徒を「日曜神経症」と名付け、一種のノイローゼとした。
さあ、大変、前述のデータを見る限りにおいては一位がテレビ・ラジオ、二位が休養・休息、となるとなんのことはない日本国民は「休日ストレス」どころか「休日神経症」そのものではないか。
ストレスが高まると、肩こり、耳鳴り、胃の痛み、不眠症などの不定愁訴以外にも沢山の病 気予備軍的症状がゾロゾロと現われてくる。それを見分けるのは実に簡単、週末に疲れるのは当然だが、なんと休日にゴロ寝して十分休養をとったはずなのに、月曜日にそのゾロゾロが出て倦怠感、心理的疲労感でゆう鬱になるというタイプ。
なんと、一週間でもっとも疲労の多いのが月曜日と答えるサラリーマンが30%、例え、それが土曜・日曜と二晩続いたスキンシップサービスの疲れだったとしても情けない話ではないか。もっとも、どんな好きな道でも義理でするということはしんどいし、ストレスの原因となのはゴルフ、麻雀の話をもち出すまでもない。
そうかといって、家庭がなければ「休日ストレス」はない、とばかりに会社に泊りこみ、毛布にくるまって机の下、インスタントラーメンで朝・昼・晩・・・これではまるでゴキブリだ。
某銀行の係長氏、三十半ばで独身、理屈っぽい結婚問題で相談に来てストレスに話がおよび、「会社勤務が辛い、このままでは寿命が縮まる」
ここで小生はふと気付いたことがある。長寿村についてである。
南米はビルカバンバ、ソ連のコーカサス、日本の隠岐島や八丈島、なるほど長寿村には会社がない。それに「休日ストレス」もない。そうだ、会社がなくて収入だけある方法を考えればいいだけだ…・‥ん?
この項終わり
(注)この時代はバブル華やかな企業戦士全盛期でNETはまだ芽を出したばかりでした。