2、人間関係・ストレス対処法-6

下の絵は村上画伯の作品です
「楽しく長寿・ストレス発散」

花見 正樹

 

2、人間関係・ストレス対処法-6

前回は友人との接し方に触れましたが、今回はその他大勢、友人以外の人間関係の接し方で、ストレスに悩まないで済む接し方についてです。
人は十人十色、千差万別という言葉もあるように、この世の中、一人一人が全て違った個性を持っているものです。
ですから、人と接する時には相手によって多少は違ったパターンになりますが、相手の顔色を見てパターンを変えていると際限なく気を使うことになりますから、相手に合せるなどは全く不可能なにです。
だからといって自分は自分で、人のことなど関係なくマイペースでは、なかなか人の心は高めません。つい自分本位になってしまいますから、相手に好かれることも難しくなります。
とくに、自分本位の考え方で人に接している人は、相手の考えが見えずに失敗することがよくあるものです。
かといって、前述のように人の顔色ばかり見過ぎていると、人の考えは手に取るように分かっても自分は控えめになり過ぎて、自分の考えを人に伝えることが苦手になって、つい言いたいことも言えなくなってしまいます。
こうなると絶えず人の風下に立つ関係になってしまいます。
そこで、ここでは基本的でもっとも簡単な3通りの人間関係交際術をお勧めします。この使い分けで全てが円満にゆく・・・そう思って頂いて結構です。

まず1番目は、親しき仲にも礼儀ありで、目上と年長者、大切な人、尊敬する人、一生付き合いたい人、これには、たとえ友人であっても礼儀正しいお付き合い、敬語付き合いもOKで、いくら親しくても、絶対に馴れ馴れしくして失礼のないようにすべきです。これなら一生、親しい付き合いが続きます。

2番目は、そこそこ親しい人間関係です。
普通の友人や知人、目下の人とは気軽に気をつかわずに自由な会話を楽しみ、気を使わず、少々の行き違いやトラブルなど一切気にしないことです。
この一般的な人間関係を円滑にするには、相手に合せながらも、自分も必要なことはハッキリ言うことです。雄弁で自己主張の強い相手には、まず聞くだけ聞いてから、自分の意見もしっかり述べることが付き合いを長持ちさせるコツです。とにかく、相手に言いたいだけ言わせてから、自分の意見を述べる・・・、それも、きっぱりと鋭く短くがポイントです。
相手は、自分のことでせいいっぱいですから、こちらの話には耳を傾けませんが、それでも、こちらにも一家言あることだけは認めますから、あまり口から出まかせは言わなくなり、信頼関係も生まれます。
とくに、エゴ意識の強い相手とはお互いの主張が食い違って、歯車が噛み合わないイラダチを感じますが、それも許容範囲と割り切って。無理に合わせることなく、お互いに自分のペースで交友関係を保つことができます。

3番目は、さほど親しくない間柄ながら日常的になにかとお付き合いがある職場や近所づきあい、同好会などの知人や、PTAとか町内会など、嫌でも顔を合わせなければならない義理付き合いの人間関係です。
ここは、赤の他人同士ですから、無理に近寄らずに必要な役割に徹しての付き合いで、相手のこたは決して色眼鏡で見ないことです。と、同時に、人を容姿や見かけだけの笑顔で判断することも失敗の元になります。
この一般的な交流は玉石混交ですから、親しく交際するにはゆっくり時間をかけての選別期間が必要です。
どなたの人生でも、これからも数多くの人とお会いになるはずです。
そこで人に逢う度に一喜一憂したり、友達になろうとするのは全く不必要、親しくなる人とは意識しなくても自然に結びつくものです。
これからは、肩の力を抜いて気軽に自然体で相手に接してみてください、きっと気が楽になります。