2、人間関係・ストレス対処法-2

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下記は村上功画伯(仙台在住)の作品です。

「楽しく長寿・ストレス発散」

花見 正樹

2、人間関係・ストレス対処法-2
嫌いな人間と会話をすると、その口元の動きや喋り方、声のトーンまで気持ち悪く感じますが、前回掲載した内容のように嫌いな者同士お互いがメモを渡し、メモを読んで用件を知るだけなら、マイナスの感情はあまり持たないで済みます。今ならメールということになりますが、これで充分です。
このアイデアを実行したK氏は、さすがにK大で心理学を学んだだけのことはあります。しかし、この場合、同僚だから出来たことです。
これが、上司、先輩、取引先、姑、配偶者だったりしたら? これが問題です。どうしても嫌なら、無理に合わせるよりニコニコしながら出来るだけ距離を置く・・・これですと神経症にならずに済みます。
ある新入社員(男性)の例です。
新卒で倍率何十倍の難関突破で第一志望の某有名商社に就職、研修期間を経て配属された職場の上司がこの「虫の好かない」万年中間管理職で、これが悲劇の始まりでした。
「虫の好かない」人間同士は無意識に反発しますから、上司に悪気はなくても仕事の報告一つにしても何となく刺々しい会話になりがちですし、会議でも発言すると上げ足をとられ発言しないと消極的だと批判されます。そんな日々の結果が胃潰瘍での体調不調から神経症からくるウツ状態で長期欠勤となり、入退院を繰り返しました。
それをご家族から聞いた私は、即座に転職を勧めました。
もっと早く私に相談があったら、前述のK氏方式採用で、仕事の報告や会議での提案は全て書類やメールで提出するようにし、その「虫の好かない」上司とは、最低限の会話で過せたら、あるいは快適な職場だったのかも知れません。
いまは、その青年は生き生きと中小企業の食品製造会社の幹部候補社員として働いています。
「虫の好かない人」とは自分の波長(脳波)が合わないのです。それを無理に合わせようと努力すればするほど自分の波長が乱れます。したがって「虫の好かない」人とは、必要最低限の接触に止めて、ある程度の距離を保つのが正しい付き合い方です。
私は、K氏に倣ってこれを実践しようと思っていましたが、幸か不幸か今では「虫が好かない」人は一人もいなくなってしまいました。これも淋しいことです。
ともあれ、波長の合わない人、気が合わない人、虫の好かない人、ムカつく人とは無理に合わせようとしないで、最低限の接触で済むように努力するほうが精神的には楽なはずです。