ピーマンです!

 村上画伯の食材画は迫真力があって、まずい物でも美味しく見えるから不思議です。
でも、この世の中に、ピーマンを「食べたい!」と思う人がいるなんて私は信じられません。
これは、本当に食品なのですか?
もしかしたら、色彩が綺麗ですから料理の盛り付けに使うべき植物に過ぎないのでは?
これが、ナス科のトウガラシ (唐辛子) の一種で、昔から重要な野菜で、しかも世界中で栽培されているなんて驚くばかりです。
フランス名のピーマンは、スーパーマン、エイトマンと並べても遜色ない野菜中のヒーローらしいのですが、そんなに貴重ですか?
トウガラシは細長くて辛いのですが、唐辛子族なのに丸々と太ったピーマンは辛みが足りませんから「鷹の爪」にもなりません。
ですから、ピーマンの別名は「アマトウガラシ」で、いかにも間が抜けた感じでピリっとしないのです。
関東地方、とくに茨城県の鹿島地方が名産地とかで、色鮮やかに甘くてカルシウムやビタミンが豊富で、メラニンや脂肪の代謝のバランスをよくする作用が好まれているらしいのです。
しかも、ピーマンに病みつきというピーマンマニアもいるらしく、レシピにも、椎茸とピーマンの醤油マヨ炒め、豚肉とピーマンのみそ炒め、ピーマンの肉詰め焼き、ツナなし無限ピーマン、ピーマンのえび肉詰め レシピ、ピーマンのおひたし、ピーマンとちくわのきんぴら、その他もろもろ・・・我が家の食卓にもさり気なく出され、私も何気なく食べてしまっているのです。文・村長。