「よっ。待ってました!」
と、いうほど山菜が好きな人もいます。
長年、渓流釣りを続けていると、山菜好きの釣友からあれこれ教わるのですが私(花見)は全くダメです。
釣りも下手ですが、山菜やキノコの見分け方まるっきりドシロウトです。
山菜好きの親しい仲間は、鮎のシーズンが終るとすぐ山に入って秋の山菜を送ってくれます。
ただ、残念ながら5月はいけません。
6月1日解禁の鮎に向けて体力づくりに渓流釣りに夢中だからです。
それに、山菜採りのほうが渓流釣りより、クマに遭遇する率は高いような気がします。
以前、毒キノコの見分け方とか、教わったことはあるのですが半分は忘れました。
なにしろ、セリの種類でも人命にかかわる毒セリが存在するのですから大変です。
最近は、北海道、東北だけでなく各地でクマやイノシシに襲われた死傷者の話題がニュースになっています。
それに、アブ、ブヨ、ヘビ、スズメバチ・・・注意すべき相手はいっぱいいます。
いやー済みません。
マイナス思考をやめて、美味しい山菜料理を頂くことにします。
となれば、ワラビ、山ウド、ふきのとう、山アスパラガス、こごみ、クレソン、ゼンマイ、ノビル、山ふきぐらいまでは知ってるし、食べたこともあります。ただ、山菜の女王と呼ばれるコシアブラが、そんない旨いとも思えないので、味音痴なのも自覚しています。
この、コシアブラが数ある山菜の中でも一番簡単に見つかるという友人もいますが、私には分りません。
しかも、このコシアブラに凝って日本中を歩いている釣友もいますが、当然のように釣竿持参ですからどっちが目的か分かりません。
その友人に言わせると、山菜は天ぷら、酢の物、和え物、なべ物など何にでも美味しくいけるというのですが、私には?です。
とくに、私はヤマウルシが苦手で、渓流釣りでヤブ漕ぎをしていてウルシに触れ、手がかぶれた経験があり、そのヤマウルシとコシアブラが少し似ているような気がするので、なおコシアブラハンになり切れないような気もします。
それでも、ワラビ、ゼンマイ、フキノトウなどは大好きです。
栃木県の渓流でクレソンの群落を見つけて少し持ち帰ったら、家人に「もう少し欲しい」と言われて一週間後に入ったら、根こそぎなくなっていたこともあります。山菜採りも「必要最小限」というマナーが必要な時代が来ているようです。
私など、イワナ、ヤマメの渓流魚だけでなく、本命の大鮎も必要最小限以下しか釣り(れ)ませんので大手を振って歩けます。 文・村長