わたしは「カボチャ」、ポルトガル人がカンボジアから持ち込んだのが訛っての「カボチャ」とか。
いつ頃、どこえ持ち込んだかというと、グルメで知られる豊後(大分県)の戦国大名・大友宗麟らしいのです。
今でも大分県は食文化では全国でも群を抜いていて、野菜、果物、魚介類、酒類、なんでも美味しいです。
ところで、わたしはレッキとした食物であることを改めて宣言しておきます。
近年、ハローウィン祭りなどが世界的流行をみて、肥料用とはいえ我々の仲間が大量に殺され、被り物に化けさせられています。
それだけでもショックなのに、最近では、ただ大きく育てて見世物にするのが流行っていて、ゲテモノ扱いで困っています。
ましてや、ちょっと頭の回転が遅い男などに「カボチャ野郎!」とはなんですか? あれはカボチャに対する侮辱です。
昨年の10月、全国各地から集めた巨大カボチャの重さを競う「日本一どでカボチャ大会」が香川県の小豆島で開かれました。
そこで日本一カボチャで優勝したのが千葉県野田市の会社員二人組「チーム・K」の462・6キロ・・・あなた、持てますか?
農家で作られたのではありませんよ。会社員が家庭菜園で、日本一を狙って道楽で作ったもので食べ物ではないのです。
これで、優勝した会社員のお二人は、アメリカのカルフォルニアで開かれる世界大会参加の権利が与えられました。
さあ、これで世界一! と張り切って出かけたが、カルフォルニアのカボチャはもっと凄いのです。
その前年の優勝記録が日本一の倍近い893キロ! こんな巨大カボチャ、食べても不味く倉庫にも入りません。砕かれて畑の肥糧になる運命が決まっているそうですから哀れです。
さて、そこで驚いてはいられません。
ドイツのシュトゥットガルト近郊の街で毎年開催される「カボチャ祭り」の話題です。
ここでは、ヨーロッパを中心に世界の20カ国以上から巨大カボチャ自慢の愛好家が、トラックにカボチャを積んで続々と集ります。
いわば、巨大カボチャ・ヨーロッパ重量選手権大会」と言うところです。
昨年の優勝者はベルギーのマティアスさんで、カボチャの重量は、なんと、1,190.5キロで1トン超え・・・想像できますか?
さて、見世物ゲテ物の話題はさておき、わたしらカボチャは日本語で「南瓜」、ウリ科カボチャ属の果菜(果物野菜)です。
原産は南北アメリカ大陸ですが、今の主要生産地は中国、インド、ウクライナ、アフリカなどで、主用途はやはり食用です。
ついでに、本名、ニックネームなども調べてみました。
ポルトガル語で「カンボジア」の訛った「カボチャ」、方言で「ぼうぶら」、「ボーボラ」、「アボボラ」「唐茄子(とうなす)」「南京(なんきん)」「南瓜」、中国語で 南瓜 (ナングァ)」、英名は「pumpkin (パンプキン)」、大分県特産の「宗麟カボチャ」、その他に「クロダネカボチャ」、「セイヨウカボチャ」、「ニホンカボチャ」、「ペポカボチャ」「栗カボチャ」「えびす」「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、「日向カボチャ」、「小菊カボチャ」「万次郎カボチャ」、「鹿ケ谷カボチャ」、「春日ぼうぶら」、「鶴首かぼちゃ」、「新土佐(別名:鉄兜)カボチャ」など多種多様、それぞれが味わいが違います。
カボチャは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどビタミン類を豊富に含む緑黄色野菜ですから、大いに食べてやってください。
文・村長(花見)