4月は卯月、赤貝がまだ美味しく頂けます。

 4月は卯月、三陸ではまだ赤貝が刺身で食べられます。
東京では、冬の食べ物がまだまだいけるのです。
新鮮な赤貝は、殻から剥いた状態でも、暫くは生きているほど生命力が強いものです。
松島湾の大ハゼを釣るには、この赤貝が最高にいい餌なのです。
しかし、ハゼより赤貝のほうが旨いという釣り人もいて、醤油持参で餌を食べてしまうのです。
ついでにビールかチューハイ持参ですからハゼ釣りどころではありません。
なお、ハゼを餌に赤貝は釣れません・・・念のため。
築地の寿司職人に聞いたことがあります。
赤貝を包丁で捌くのは、「タマを切り離す」ことだと言うのです。
これを聞くと、まだ現役の男どもは思わず恐怖を感じて顔を歪めます。
タマを切られてはタマらないからです。
でもご安心ください。貝類でタマとは身のことなのです。
「ヒモと身を切り離す」ことを「タマを切る」と言うだけの話です。
それにしても、赤貝にはニセモノが多いですね。
「さるぼう(猿頬)」「はいがい(灰貝)」「佐藤がい」・・・その区別は殻にある放射状の筋の違いで分るのですが、築地市場では、本物の赤貝を「本玉」として、ニセモノはちゃんと差別していますのでご安心を。ただし、裂いてむき身で売っている「サキアカ」などは、殆どが「本玉」ではなく「サルボウ」です。
三陸ではどうだか? 食通の村上画伯なら知っているかも・・・村長。