3月は弥生です。

3月は弥生・・・こんなことは誰でも知ってますね。草木がいよいよ生い茂るようになるところから、いやおい(弥生)で、これから盛んになるという意味です。
そこまではいいのですが、この絵にある「きちじ」は意外に知らない人もいるような気もします。そこで、煮物にする前の実物写真を添えます。

どうです、これなら分かりましたか?
そうです。きちじ=喜知次=吉次=キンキ=キンキン。
30センチ前後の細長い鮮やかな赤金色。口が大きいのが特徴です。
スズキ系スズキ目カサゴ亜目キチジ科キチジ属の美味しい魚です。
キンキンの語源は、黄金色に輝く魚の意味で漢字では「黄金魚」となります。
超高級魚のひとつで非常に値が高く1キロ1万円以上、関東、北海道、東北太平洋側で人気が高く日本海側では人気が薄いようです。
主な産地は、北海道、宮城県、福島県で、網走の釣りものなどはまさに深紅に輝いていてブランド化されています。
料理法はいろいろで、一般には煮魚ですが、しょうゆを控えた煮汁でたきあげた「きんきの煮つけ」は最上の料理のひとつです。
小振りのものは唐揚げ、大型のものは刺身もイケます。粗もよし、肝と皮もよし、骨湯も楽しめます。
三枚に下ろして皮目を湯引きして皮霜造りにするのが最高、皮下に強い脂の層とゼラチン質があり超美味です。
さらに、干もの塩焼き、何でも美味しい・・・ワイン、ビール、お酒、何にでも合いますよ。