どうです? この美しさ!
え? 美しくない?
あなた、目がどうかしてますよ。眼医者に行ってみてください。
行ったらどうなる? そりゃあ眼医者が儲かりますよ。
ま、美的感覚は人それぞれ違いますから横に置くとして・・・
だいたい、鬼カサゴなんて変な名前を付けたのは人間ですよ。
鬼どころか、わたしを食してみれば一口で気に入り、すぐに仏顔になりますよ。
カサゴのポン酢漬け 煮付け、塩焼き、生春巻き、味噌汁、中華蒸し、何でも美味なのが私の特徴です。
でもね、絶品は何といっても、カサゴの唐揚げ、これに尽きまっせ。
唐揚げに甘酢あんかけは?
それは、唐揚げがあっての話、つくり方は簡単ですよ。
最近の嫁さんは、鮮魚の目が怖いから魚屋には近寄らないとか。
スーパーで切れ身を買って食べて、それで満足? 情けないですな。
ともあれ、美味しいのが一番、まず、やってみなされ。
1、背びれの切込みや全体に塩をすり込んで10分ほど放置し、水分を出す。
2、流水で軽く洗って塩を落とす。
3、タオルで水分をふき取る。
4、先ほど塩をすり込んだ所に今度は塩コショウをまぶす。
5、外側にも塩コショウをまぶす。
6、余分な塩コショウをタオルでふき取る。
7、小麦粉をまぶす。
8、切込みにも小麦粉をまぶす。
9、油を160度まで熱して、いよいよです。
10、小麦粉をはたき落としてカサゴを熱い油浴でじっくりと揚げます。
11、大切なコツは、この時ぜったいに箸でいじらないこと!
12、一度目はカリッとしたら取り出して、また揚げる。
13、二度めはきつね色になるまで揚げて取り出して完成!
これで、頭からガブリと食べて{旨い!」です。
なにしろ、表面カリカリ中はふっくら、冷たいビールとも合うし、最高です。 文・村長