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新選組友の会ニュースでは、新選組に関する記事や会員の投稿文などを掲載しています。
その中には、一過性で忘れ去られるには惜しい記事や随筆もあります。
それらの力作を多くの人に読んで頂きたく、随時掲載して参ります。
新選組友の会主宰・大出俊幸
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今回は、平成十七年九月発行115号から抜粋しての掲載です。
桜咲きて-4
(第二回 勇忌レポート)
結喜 しはや
(京都在住・作家、歴史研究家)
その折に、郡氏日く、「長岡屋は桑名藩の御用商人」というのも、いろいろと想像の広がるコメントであった。郡氏は、新人物往来社より自著を出版されているが、続いて、同じく著作本のある人達などが紹介された(筆者である私も紹介に与(あずか)り、拙著『新選組一番隊・沖田総司』から少し近藤と沖田の話をさせていただいた。今回の勇忌に出席して、改めて近藤と沖田のつながりの関係を考えた次第である)。
そして、恒例ということになるのだろうか、催しの最後は抽選会である。新選組局長近藤勇を偲ぶにふさわしくもある、ゆっ
たりと落ちついた大人の感のする今回の会では、抽選会もなんだか余裕のあるものとなつた。会場の空気が、どこかふんわりとしている。そのせいか、はずれてしまった方が、実は大当たりとなる商品を、最後にプレゼントされたりのハプニング。これも近藤先生がしそうなことかな。
こうして、第二回勇忌は、和やかななかに終わった。違い日への思いが、涙でなく笑顔でも、この春の一日には合っていますよね。近藤勇さんへも、きっと、皆の安らかにとの願いが届いたと思いたい。
「今日の日は、近藤勇忌ではあるが、新選組忌と考えている」という宮川豊治氏の言葉が、再び嬉しく思い返される時であった。 (了)